【時流】
マティス国防長官・軍事的解決になれば信じられない規模の悲劇になる(5月20日)
米国のマティス国防長官は19日、北朝鮮への対応について「中国が一定の影響力を行使しているが、北朝鮮の活動を抑えるには至っていない」という見解を示した。
14日に北朝鮮が発射した新型の中距離弾道ミサイルに関し、高度が初めて2000kmを超えたという推定があることも踏まえ、技術の進展に警戒感を表した。
軍事攻撃については「軍事的解決に向かえば信じられない規模の悲劇になるだろう」と述べ、引き続き国際的な圧力を強め外交による解決に全力を尽くすべきだという姿勢を示した。
米軍は朝鮮半島周辺の日本海で活動を続ける原子力空母「カールビンソン」に加え「ロナルドレーガン」も向かわせ、合同演習を計画している。
一方北朝鮮のキムインヨン国連次席大使が今月14日のミサイル発射後始めて国連本部で記者会見を行った。キムインヨン国連次席大使は、「米国・トランプ政権が北朝鮮に対して新たな政策をとりたいなら、朝鮮戦争休戦協定を平和協定に変え、北朝鮮への敵対関係を払拭しなければならない」とトランプ政権に強く警告した。
また、「米国軍が行ったミサイル発射実験には沈黙している」と国連安保理の対応も批判した。
軍事的解決になれば、大規模の悲劇が待っているという、北朝鮮との緊張関係の行方には、何が待っているのだろうか。
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