【時流】
米国司法省はFBIの元長官を独立して捜査にあたる特別顧問に任命(5月18日)
去年の米国大統領選挙でトランプ陣営と選挙に干渉したとされるロシアとの間に連携がなかったかどうかという問題ではFBI(連邦捜査局)がすでに着手しているが、トランプ大統領が捜査を指揮していたFBIのコミー長官を突然解任したことをめぐって捜査妨害の狙いがあるのではないかという批判も出ていた。
米国司法省は問題を解明するためFBIの元長官・モラー氏を独立して捜査にあたる特別顧問に任命したと発表した。
特別顧問の任命にあたって司法省のローゼンスタイン副長官は「これまでの捜査で犯罪があったことが判明したわけではない。特異な状況を踏まえ、通常の指揮系統から独立した権限のもと捜査を進めることが求められている」と述べ、捜査の独立性をより高める目的があると強調した。
モラー氏はコミー前長官の前任として2013年までの12年間FBI長官を務めた。
司法省のローゼンスタイン副長官の「これまでの捜査で犯罪があったことが判明したわけではない。特異な状況を踏まえ、通常の指揮系統から独立した権限のもと捜査を進めることが求められている。捜査の独立性をより高める目的がある」と強調したしたことが、かえって事の重大性を感じさせる。
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