都内からちょっとした観光旅行をしたい場合、まず思いつくのは高尾山や江の島だが、意外と知られていないのが筑波山である。
そこで今回、筑波山への新春小旅行にチャレンジすることにした。
利用するのは秋葉原から出ている、首都圏新都市鉄道の鉄道路線であるつくばエクスプレス。つくば学園都市があるつくばセンター駅まで45分で行ける。
なかなか気が付かなかったが、秋葉原中央改札のすぐ隣にエレベーターの表示が出ていた。
切符売り場で筑波山きっぷを購入する。この切符1枚でつくばエクスプレス(往復)、シャトルバス、ケーブルカー、ロープウェイを利用しながら女体山と男体山からなる筑波山全体を回ることができる。
筑波山は山全体がご神体であり、女体山にはイザナギノミコト男体山にはイザナミノミコトがそれぞれ祀られているということである。
つくばエクスプレスは名前から想像していたものとは異なり、普通の通勤列車であった。ただ車内の電光表示板、英語アナウンスが上品で国際的な学園都市に向かう電車であることを感じさせた。
10時30分に秋葉原駅を出発し、11時15分にはつくばセンター駅に到着した。
駅に着いてからシャトルバス乗り場に行くまでは行き先表示が少なく、多少、わかりにくかったが、無事に3番線乗り場に到達し、バスに乗りこむことができた。降車の際、運転手に筑波山きっぷを見せるだけでよく楽だった。
想像以上にカーブだらけの道をバスは進み、40分後にようやくロープウェイ乗り場に着いた。
このロープウェイは筑波観光鉄道(京成電鉄グループ)が経営しており、当駅(つつじヶ丘駅)から女体山駅まで6分間で結ぶが、景色は圧巻で、今回は残念ながら曇天であったが、晴れた日には遠く富士山までが視界に入るという絶好の写真スポットである。
女体山駅に到着した。山頂に近いだけあってとにかく寒い。女体山山頂の表示を見つけたが。山頂に行くまでの途中には、ガマ石など奇岩が鑑賞できるパワースポットがあるという。徒歩で岩だらけでぬかるんだ道を登らないといけないため、今回はパスすることにした。
そのままケーブルカー乗り場に向かうことに決めたが、こちらの道も岩だらけで、徒歩15分で簡単に着くということにはならなかった。少なくとも筑波山に行くなら登山ブーツ、雨具、防寒具は必須品であることを痛感した。
途中、イザナミノミコトとイザナミノミコトに夫婦の道を教えたという言い伝えがある縁結びの岩、せきれい石を見ることができたのはラッキーであった。
途中、道を間違えたのではないかと思う時もあるほど、岩だらけの道を歩き続けた。ようやく視界が開け、目の前に休憩所のような施設と広場が見えてきた。その広場の一番奥、突き当りにケーブルカー乗り場はあった。筑波山頂駅は男体山にある駅で、インド系の団体観光客が列を作って並んでいた。
筑波山ケーブルカーは関東地方では、箱根ケーブルカーについで2番目に古いという歴史を持ち、大正14年10月に開業されたという。
ケーブルカーに遂に搭乗した。窓から見える景色はひたすら木ばかりであり、ロープウェイに比べれば劣るが、斜めに作られたケーブルカーの窓から臨む景色は日常生活ではあまり見かけないもので、それなりに面白さを感じた。
8分ほどで終点の宮脇駅に到着、ここから徒歩で筑波山口まで歩いたつもりがルートを誤り、筑波山神社に行ってしまった。参拝しようとするも、正月とあってものすごい混雑のため、諦めてバス停・筑波山神社入口に向かう。35分でつくばセンター駅に到着。
今回、登山するつもりはなかったのだが、結局プチ登山をすることになった。筑波山は6時間強で観光ができるおすすめスポットであることは確かである。
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<2024年1月3日(水)撮影>
西東京市の田無神社へ初詣に行きました。今年は、「辰年」ということで5つの龍を祀っている田無神社は、テレビなどで取り上げられたりしていました。
その影響か3日になっても大勢の参拝客が来ていました。拝殿への行列はぐるっと神社の裏側まで続いていました。裏の歩道から約1時間半かかりました。
<動画>
陶器の龍に入ったおみくじ「五龍神みくじ」は売り切れていました。
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