【隅田川シーズンズ】
白梅紅梅を求めて、バスで戸定歴史館へ、そこからじゅんさい池に(その247)
頭上には太陽が顔を出し、白い綿雲が青い空に漂っていた。 時折、子供たちの声が聞こえるだけで、上等の枝ぶりの梅の木が、一群をなしていた。 気が付けば、梅の木にメジロが止まり、盛んに嘴を動かしていた。 水戸藩主最後の殿様、徳川昭武が丹精を込めて造営した庭園が、令和の時代にも受け継がれ、しっとりとした艶を放っていた。 かれこれ1時間もそこに魅せられていたが、ようやく出口に向かうと、その紅梅の枝にもメジロが留まり、盛んに動いていた。 その様子をビデオに収め、その館を後にした。 そこから、バスを乗り継ぎ、国府台にある「じゅん菜池」を訪ねた。 裏口から入り、梅林を抜けたが、戸定歴史館の梅と比べると、貧弱な感じがした。 それでも、湖に浮かんだカルガモの元気な泳ぎや湖畔に植えられた紅白の梅の花が、見事に調和がとれて、美しいメロデーが聞こえてくるようであった。 手元の時計を見ると、12時近くなっていたので、その日は「じゅん菜池」の停留所から市川駅行きのバスに乗り帰路に就いた。 満員のバスを降りて、時計を見ると、12時を少し回った頃であった。ダウンコートを着ていたので寒さを感じることがなかった。 戻る |