【隅田川シーズンズ】
台風で傷ついた、秋バラを求めて京成バラ園に(その228) 10月20日、その日の朝7時過ぎにJR市川駅から総武緩行線に乗り、西船橋駅まで行き、そこで東葉高速鉄道に乗り換え、八千代緑が丘まで行った。
重っ苦しい曇り空であった。 7時40分頃、その園に入ってみると、もう一つ華やかさが足りない雰囲気であった。 秋薔薇のせいか、台風19号の影響か、曇り空のせいかと考えてはみたが、答ははっきりしなかった。 それでも、赤白、ピンク等々の薔薇の花は、それなりに豪華に咲き競っていた。 早朝の所為か、人影がまばらであったので、ビデオ撮影の為に、三脚を立てるスペースは十二分にあった。 花園の真ん中に入って、陣取りゆっくりと撮影できた。 だが、やはり青空は欲しかった。 華やかな薔薇のただずまいには、背景に青空が似合うと感じた。 良く整備され、通路に花びらなどは散り乱れてはいなかったが、花弁が損傷している薔薇を見ると、台風の影響を感じざるをえなかった。 歩く人々は、それぞれ薔薇の花に思いを寄せていると見えた。 スマホで写真を撮りながら、それぞれの蘊蓄を語っていた。 あるカップルは、お互いの距離を近づける会話をしたり、浪花弁で漫才風のやり取りを軽妙に交わしたり、夫々の空間を作っていた。 ここの薔薇の種類は、驚くほど多く、とても覚えきれない。 色の数も、類型化することはできても、正確には把握できない。 白い花弁の周りにピンクの淵が綺麗に形どっているいるものや、様々な色が微妙に混じっているものなど、この園の交配の技術の高さが感じられた。 スピーカーでは盛んに、コーディネーターの鑑賞ツアーがあることを告げていた。 2時間ほど、撮影をして、その日は引き上げることにした。 駅まで歩く間は、薔薇の香りの余韻を楽しみ、薔薇の思い出にふけった。 その日は、そのまま帰路に就いた。 空は相変わらず、どんよりしていた。 長袖のTシャツにパーカーを羽織っていた。 戻る |