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特集 隅田川シーズンズ
2024年03月29日(金)
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【隅田川シーズンズ】
薄暮の中の堀切菖蒲園(その209)

6月8日、その日東京都心から都営浅草線に乗り換えて、更に青砥駅で京成上野行きに乗り換え、「堀切菖蒲園」駅に向かった。
駅から、道案内の標識に従い、菖蒲園に急いだ。

手元の時計を見ると午後6時50分に、堀切菖蒲園の正門に辿り着いた。
すると、大勢の人々が閉まった門の前に並んでいるではないか。

「あれっ7時から、菖蒲園のライトアップがされるのではないのか?」と思ったが、門に架かった案内を見ると、6時から7時までは、その準備として門を閉じると書いてあった。
「ほー、1時間は準備の時間で、閉門するのか」とやっと、状況を理解することができた。


7時になると、開門され、早速中に入っていった。ライトアップはされていたが、まだ辺りは、薄暮の状態で、自然光でも菖蒲の姿が確認できた。



「丁度良いタイミングだな」と思い、ビデオカメラを片手に持ち、撮影を始めた。










薄暮の中の白や紫の菖蒲の艶やかさは、日中のその輝きとは違った妖艶さを浮き出させていた。
しかも、僅か6日前に訪れた時よりも、花が開き、その数も増えて、豪華さが増していた。

夢中になって、カメラを回していると、周囲はやがて漆黒の闇の中となり、ライトに映し出された花々だけが、闇夜に浮かんできた。




周囲の鑑賞客から、吐息交じりの賞賛の言葉が聞こえてきた。
子供たちも楽し気に、はしゃいでいた。




漆黒の闇に浮かぶ、白や紫、それに赤紫。ズームアップすると花弁の筋までが透き通った色を演出してくれた。






昼と夜。そして僅か6日の間にこれほどの賑わいになる等、想像がつかなかった。
暫らく、江戸前の花菖蒲に酔っていたが、半袖のTシャツでは、じんわりと寒さを感じてきた。

時計を見ると8時少し前であった。
もう少し、その場に未練はあったが、風邪気味であったので、残念ながら帰ることにした。出口の門を出る時に係員から「有難うございます」と言われ、私も反射的にお礼の言葉を口にした。

堀切菖蒲園駅までの道すがら、余韻にしたりながら、雨にたたられなかった幸運に感謝しつつ、その日は帰宅した。
それにしても、入場料も取らず、ライティングの準備も全てボランティアで行っているその心意気には尊さを感じた。







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