【隅田川シーズンズ】
広い空間と緑を求めて「東京ドイツ村」に行った(その169)
9月9日、その日の朝、8時15分にJR市川駅から総武快速線で、千葉駅まで行き、そこで高速バスに乗り換えて「東京ドイツ村」に向かった。
蒸し暑さを感じたが、空には青空が広がり、白い雲が浮かんでいた。
10時半ごろには目的地に着き、園内に入った。するとバスと6人乗りの案内車が待機していた。
案内車の方に乗り込むと、運転者がところどころで時折、止まっては周辺のことについて説明をしてくれた。
かなりの広さのその園は、ゴルフ場にするつもりで、土地を買収したが、許可が出ずこのような「ドイツ村」にしたということだった。
確かに、ドイツ風の建屋がいくつも建っており、ドイツ語の歌が風に乗って、聞こえていた。
トップシーズンは、11月から3月までで、夜になるとイルミネーションが輝き、沢山の観光客がやってくると言うことだった。
特に、4月ごろには、芝桜が咲き、一面ピンク色に染まるという。
その案内車を降り、コキアの谷に歩いて行った。コキアの緑の列とベゴニアの花が目に入り、綺麗に手入れされていた。
コキアは、若干紫がかったものも出て来ていた。
大勢の子供たちが、元気に走り回り、無人の観覧車がくるくる回っていた。風が強く麦わら帽子が吹き飛ばされてしまった。
少し離れたところでは、ペンタスやマリーゴールドの花も咲いていた。
開園からまだ、19年余りだという「ドイツ村」は、随所にこれから整備がされてゆく気配を残していた。
広大な芝生がベースになっているこの園は、緑豊かなドイツの田舎を感じさせた。
ドイツ風の催しものを探してみたが、見つからなかった。園内には車で入れ、車の来園者には便利の良い場所だと思った。
11時30分の千葉行きの高速バスに間に合うように、入り口に戻り、やってきたバスで千葉駅に向かい、そのまま市川へと帰途に就いた。
ゴルフ場のような広い空間に芝生と花と白い雲が混ざり合ったその園のイメージが頭に残り、すっきりとした心持であった。
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