【隅田川シーズンズ】
浜離宮で秋桜を鑑賞し、隅田川を浅草まで船旅(その167) 8月26日、その日の朝、9時19分発JR市川発の総武快速に乗り、新橋駅で降りた。
木の橋を渡ると、先ず「キバナコスモス」のオレンジ色の畑が、目の前に現れた。中には薄紫や白色、赤のコスモスの花も交じって咲いていた。 浜離宮で、花を撮ると、どうしても後ろに巨大なビル群が写ってしまう。 そのコントラストが鮮やかなことが、ここの特徴でもある。 その秋桜畑に、アゲハチョウや黄色、白色の蝶々が華麗に舞っていた。 大勢の人々が、その光景にカメラを向けていた。 その畑からちょっと離れたところに、藤棚があり、その日はエンドウの大きな形をしたものや鮮やかなオレンジ色の花が咲いていた。 カラスなどの鳥たちの鳴き声や蝉しぐれが、ひっきりなしに耳に入ってきた。 アゲハチョウが、コスモスに舞い降り、蜜を吸っているのであろうか、羽を煽って戯れていた。 その様子を連続シャッターで、撮りまくり、連れと盛んに会話をしている声が耳に入ってきた。 船着場に向かって梅林を歩いてゆくと、雀たちが一斉に木々の中に隠れた。 その船着き場に、遊覧船がゆっくりと入ってきた。 船は竹芝桟橋を経由して、レインボーブリッジから隅田川に架かる、いくつもの橋の下をくぐり、その川をさかのぼり始めた。 それぞれ個性豊かな橋の下を通り過ぎながら、終点の浅草に着いた。 じりじりとした熱暑のその浅草では、人力車のオンパレードであった。 浅草を後にし、その日は帰路に就いた。体は汗に包まれ、顔は黒く焼けていた。残暑の厳しい半日であった。 戻る |