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特集 隅田川シーズンズ
2024年05月02日(木)
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【隅田川シーズンズ】
印西市に「白鳥の湖」を見に行く(その133)


1月14日、あっという間に1月も半ばとなった。
朝方、TBSのサンデーモーニングを見ていたら、「白鳥」が2000羽飛来しているという印西市の白鳥の郷が映像に流れていた。

「おっ」と思い、すぐにGOOGLEで調べ、早速身支度を整え、JR総武緩行線に飛び乗った。10時少し過ぎた頃だった。
まだ体調は完全ではなかったが、ほとんど風邪も治りかけていた。

西船橋で、武蔵野線に乗り換え、東松戸で北総線に乗った。
乗り継ぎは、まあまあ順調に行った。

「印旛日本医大」で電車を降りた。駅前のロータリーは綺麗に整理されていたが、ガラッとした様子で、バスはおろかタクシーも見当たらなかった。
仕方なく、駅員にタクシー会社の電話を聞き、車を呼んだ。

5、6分すると黒塗りの立派なタクシーがやってきた。スマホで行く先を告げると、運転手はやや怪訝な様子を見せた。
「白鳥の郷ですか、住所は?」と聞いてきた。私は「この辺の印旛沼に白鳥が大挙してやってきていませんか?」と聞き返した。
「さあー」と首を傾げた。内心戸惑ったが、ここまで来たらその住所近くに行ってみるしかないと決心し、そう告げた。

田園風景の中、その車は蛇行しながら走った。すると「白鳥の郷」という看板が目に止まった。正直に言って少しほっとした。

そこから田圃の中に入り、更に走った。暫らくクネクネと走ると、目の前に車の長蛇の列が見えてきた。
しかも、空には大きな白鳥が何羽も羽ばたいて飛んでいるではないか。



突然現れた、その光景に目を奪われたが、心の中では「ここだ・・・」と叫んだ。田圃が広がっている中に、水が広がっている場所があり、そこにおびただしい白鳥が群生しているではないか。
時折、何羽も群れをなして、大空を気持ち良さそうに飛翔している。



よく見れば、田圃中の大きな水たまりに、沢山の白鳥が羽を休めていた。しかも時折大きな羽を広げ、バタつかせていた。またあるものは空から水に綺麗に滑空し、着水した。

畦道から、スマホを掲げ、写真を撮り、その動きを動画で収めた。周囲には鴨の集団が、白鳥の動きをじっと見つめていた。

見渡すと、300メートル先にも同様に白鳥の集団が見えた。そこまで行くと、そこには水溜まりもなくただ、刈り取られた稲穂があるだけだった。

近くの住人に話を聞くと、「25年前から毎年白鳥がやってきている。特に餌付けをしているわけではなく、刈り取った後の稲穂を餌にしている」という事だった。
それにしても、「白鳥の湖」ならぬ、「田圃の水たまり」になぜこれだけの白鳥が、羽を休めに来るのか、疑問は深くなるばかりであった。

北海道ならいざ知らず、千葉の印西に、こんな白鳥の楽園があるとは、想像すらしなかった。
その日は、新たな体験をしたような気分で、帰路に就いた。









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