「東京マラソン」選手が3回通る蔵前とゴール直前の丸の内仲通り(その248)
3月1日その日、市川駅から午前9時頃の総武緩行線に乗って、浅草橋駅で下車した。...
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3月1日その日、市川駅から午前9時頃の総武緩行線に乗って、浅草橋駅で下車した。9時20分頃であった。
駅舎の階段を降りると、目の前の江戸通りには、警備の警察官や関係者が規制をかけていたが、応援する観衆などはちらほら見かける程度であった。
早速、都営浅草線に乗り換え、隣の蔵前駅まで行った。江戸通りに出てみると、混雑ぶりは浅草橋周辺と変わらなかった。
蔵前橋の方に少し歩くと、緩やかなカーブがあり、日本橋方向から来るマラソン選手が良く見えそうな場所を見つけた。
観戦する場所は、すいていて、どこにでも陣取れそうな気配であった。道路とビルの間から見える空は快晴であった。
それでもしばらくすると、観客で混んできた。
暫くすると、先導のパトカーがやって来て、大型のテレビ中継車の後ろに、パラリンピック候補選手などが勢いよく目の前を通り過ぎて行った。
その時、「がんばれ!」という大きな声が、観衆の中から沸き起こってきた。
やがて、一団の選手がやって来ては、通り過ぎていった。
暫くすると、浅草雷門から選手が折り返してきて、蔵前橋の方角に消えていった。
一段落したので、場所を移動し、蔵前橋が見通せる場所に移った。
15分ほど待っていると、その橋の方から、先頭の車両が見えてきて、ランナーがその後ろにいる気配が感じられた。
それにしても、車両が邪魔で、ランナーが良く見えなかった。
それでも、見通しの良い、その場所から全体の様子が覗えたのが幸いであった。
歓声が起こり、選手たちが次から次へと走り去っていった。ドラマチックであった。
女子選手を数人見た段階で、都営地下鉄線の蔵前駅に足早に行き、浅草橋駅で、JRに乗り換え、隣の秋葉原駅で、山手線に更に乗り換えて、東京駅へと急いだ。
東京駅で時計を見ると、11時であった。
丸の内中央口から、小走りで、仲通りに急いだ。交通規制がかかっており、手間取ってしまった。
人が溢れる仲通りに着くと、間もなく先頭のランナーがやって来て、瞬く間に通り過ぎていった。
その瞬間、凄い歓声が起こった。
その観衆の中から「大迫が記録を更新した」ようだとの声が聞こえてきた。
ランナーは、どんどん間近なゴールへと吸い込まれていった。
観衆の熱い歓声を聞きながら、その日は東京駅から総武快速線で、市川駅まで帰った。
時計を見ると、丁度12時頃であった。
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白梅紅梅を求めて、バスで戸定歴史館へ、そこからじゅんさい池に(その247)
2月23日、朝9時過ぎに、市川駅のバス乗り場に行くと、聖徳学園経由松戸車庫行のバスが出発するところであった。...
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2月23日、朝9時過ぎに、市川駅のバス乗り場に行くと、聖徳学園経由松戸車庫行のバスが出発するところであった。
運転手に「戸定歴史館」を通るかと確認し、そのバスに飛び乗った。
駅のロータリーを出て、京成真間駅を経て、バスは外環道をゆっくりと走った。
30分も乗っただろうか、「戸定歴史館前」でそのバスを降りた。
数年前に、サイクリング車で来た時に覚えのある半地下のトンネルが見えた。
左に折れると、真っ赤な「紅梅」が目の前に現れた。
その横を通り、坂道を登って行くと、階段の上に戸定歴史館の古風な入り口が見えた。
中に入ると、見事な紅梅が出迎えてくれた。
更に中に入って行くと、視界が広がり、江戸川と常磐線が走っている景色が目に入ってきた。
その向こうには、薄っすらではあるが、富士山が見えた。
中庭には、程良い空間があり、そこに紅、そして白い梅の花が咲いていた。
日曜の朝10時頃であったので、人の出はまばらであった。
紅梅も白梅も見事な枝ぶりであり、色彩も艶やかであった。
人影もなさそうな頃合いを狙って、三脚を立て、ビデオカメラで撮影を開始した。
頭上には太陽が顔を出し、白い綿雲が青い空に漂っていた。
時折、子供たちの声が聞こえるだけで、上等の枝ぶりの梅の木が、一群をなしていた。
気が付けば、梅の木にメジロが止まり、盛んに嘴を動かしていた。
水戸藩主最後の殿様、徳川昭武が丹精を込めて造営した庭園が、令和の時代にも受け継がれ、しっとりとした艶を放っていた。
かれこれ1時間もそこに魅せられていたが、ようやく出口に向かうと、その紅梅の枝にもメジロが留まり、盛んに動いていた。
その様子をビデオに収め、その館を後にした。
そこから、バスを乗り継ぎ、国府台にある「じゅん菜池」を訪ねた。
裏口から入り、梅林を抜けたが、戸定歴史館の梅と比べると、貧弱な感じがした。
それでも、湖に浮かんだカルガモの元気な泳ぎや湖畔に植えられた紅白の梅の花が、見事に調和がとれて、美しいメロデーが聞こえてくるようであった。
手元の時計を見ると、12時近くなっていたので、その日は「じゅん菜池」の停留所から市川駅行きのバスに乗り帰路に就いた。
満員のバスを降りて、時計を見ると、12時を少し回った頃であった。ダウンコートを着ていたので寒さを感じることがなかった。
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秋葉原までがらんとした車内(その246)
2月16日、その日の朝方は雨が降って道路が濡れていた。...
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2月16日、その日の朝方は雨が降って道路が濡れていた。
午前中は、自宅でゆっくりし、雨が止む頃、出かけようと考えた。
午後3時頃、市川駅から総武緩行線に乗って、秋葉原駅まで出た。
乗った電車も、いつもはごった返す、秋葉原の乗り換えホームもそれほど混雑していなかった。
階段を降りて、山手線と京浜東北線のホームを見渡しても、いつもほどの人の動きはなかった。
総武線の下りホームに上がると、それなりの乗り換え客が電車を待っていた。
大半の人々が、マスクで顔を覆い、ホームはいつもよりがらんとした様子だった。
湯島天神に行って、咲き誇った梅でも撮影しようかと思っていたが、ホームの間から垣間見る、どんよりとした空の様子を見ると、その気を失ってしまった。
その日は、総武線下り電車に乗り、そのまま帰宅した。
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