流行り病と異常気象の影響を感じながら「千鳥ヶ淵」「隅田公園」へ(その251)
3月22日、その日の朝、市川駅から9時6分の総武快速線に乗って、馬喰町で都営新宿線に乗り継ぎ、九段下駅まで行った。...
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3月22日、その日の朝、市川駅から9時6分の総武快速線に乗って、馬喰町で都営新宿線に乗り継ぎ、九段下駅まで行った。
乗り継ぎが順調にいき、僅か25分で着いた。意外に短時間だったので驚いた。
地下鉄の長い階段を上って、地上に着くと、北の丸公園の桜並木が見えた。
ちょっと目には、6分咲きのように感じた。
青空の元、お堀に覆いかぶさるように枝垂れた桜の木が、ずらりと咲いていた。
工事が終えた歩道者用のプロムナードに沿い、千鳥ヶ淵の方に歩いて行った。
今年は異常気象で、ソメイヨシノの盛りのタイミングがかなり早まった。
しかも、東京の開花が全国一早く、桜はもう満開に近くなっていた。
花見客の数は、新型コロナウイルスの世界的流行の所為で、例年の半分ぐらいになっていた。
千鳥ヶ淵に到着すると、毎年の様に太い桜の木に花が、今が盛りと咲いていた。
お堀に桜が映り、風に揺れる様は、毎年鑑賞している者として、春の訪れを強く感じさせるものであった。
それにしても、千鳥ヶ淵の桜は、巨木が揃い、見事だと改めて感心した。
しかも、毎年、押すな押すなの人の波であったが、今年はスカスカの人出で快適でもあった。
例年の様には、夜のライトアップもしないようで、いささか落胆も感じたが、これはこれで良い様に思えた。
約1時間はそこにいただろうか、ジャンパーのチャックを外し、マフラーを取って、バックに入れた。少し汗ばんでいた。
九段下駅に戻り、都営地下鉄九段駅から馬喰横山駅へと移動し、浅草線へと乗り換えた。
駅名は、東日本橋駅であったが、僅か120メートル位歩いたところにその駅があった。
そこから3つ目の浅草駅で降り、スカイツリーを仰ぎながら、隅田川沿いの公園を歩くことにした。
隅田川沿いのその辺りには、時折、カモメが大きな翼を広げて飛んでいた。
その鳥が、堤防の石塀の上に止まり、何やら仲間を探している様子であった。
ここの桜の花は、まだ5分咲きで、華やかさは感じなかった。
対岸の桜は、それでもピンクに色づき、行きかう遊覧船と良い調和感を演出していた。
その日は、そこから都営線の浅草駅まで歩き、2つ目の浅草橋駅でJRに乗り換え、市川駅までの帰路に就いた。
市川駅で、時計を見たら12時半であった。
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和風の美しさが光る「清澄庭園」にカルガモが遊ぶ(その250)
3月15日、その日の朝、9時半頃にJR市川駅から総武快速線に乗って、錦糸町駅まで行き、そこから地下鉄半蔵門線に乗り換え、2つ目の清澄白河駅で下車した。...
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3月15日、その日の朝、9時半頃にJR市川駅から総武快速線に乗って、錦糸町駅まで行き、そこから地下鉄半蔵門線に乗り換え、2つ目の清澄白河駅で下車した。
降りて100メートルほど歩くと、「清澄庭園」の入り口に辿り着いた。
まだ、10時頃のその庭園内は、人影がまばらであった。
入り口から入ると、大きな池と松、それに形の良い石が、池の周りに配置されており、瀟洒な日本庭園の趣を醸し出していた。
その池には、沢山の鴨が泳ぎ、遊んでいた。
ある者は、ゆったりと、またある者は羽をばたつかせ、水の中から小魚を啄ばんでいた。
時折、仲間同士で、ふざけ、また静かに泳ぎ出していった。
その情景を園内を歩く人々は、石を跨ぎながら、横目で見ていった。
形の良い大きな石を渡りながら、松をはじめとした木々を鑑賞し、心を癒してゆくようであった。
中には、袴姿の中年男性も散策をし、和風庭園にしっくり溶け合っていた。
池のほとりには、和風の建物が建っており、これも風情を感じさせた。
庭園の奥には、大きな桜の木があり、その下では子供たちが遊んでいた。
その頃になると、周りの温度がかなり低くなってきていた。
空も先ほどまでの真っ青な状態から、どんよりとした空に変わっていた。
庭園を一周し、出口から外に出た。
隣には、清澄公園があり、そこでは多くの人々が、楽しんでいた。
その日は、清澄平河の駅に戻り、来た時と同じように錦糸町駅経由で、市川駅に戻った。
手元の時計を見ると、12時少し前であった。
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江戸川土手・小鳥たちが桜の木の上で遊ぶ(その249)
3月8日、その日の朝9時半頃、ベランダから江戸川を臨むと、その土手に濃いピンクの早咲きの桜の並木が見えた。...
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3月8日、その日の朝9時半頃、ベランダから江戸川を臨むと、その土手に濃いピンクの早咲きの桜の並木が見えた。
早速、外に出て、その並木まで歩いてみることにした。
外に出ると、霧雨が止んでいない事に気が付き、歩いて行くことを一度諦めた。
昼食をとる頃になると、空も明るくなり、霧雨も止んだように感じたので、もう一度外に出てみた。
街行く人々の手に傘はなく、雨が止んだように思えた。
歩いて20分ほどの江戸川の土手を上ってみた。
4年ほど前には、毎週のようにサイクリングをしていたその場所は、雨でしっとり濡れていた。
雲に閉ざされた、川と空はただ鉛色の色彩であり、人の気配はなく、水際では烏が1羽行水をしていた。
土手を歩いて行くと大規模の工事に行く手を阻まれた。
上った辺りまで、引きっ返し、大回りをして、ピンクの桜並木まで、何とか辿り着いた。
期待していたように、その並木は妖艶な色彩を放ち、その木々には、小鳥たちが遊んでいた。
小鳥たちの鳴き声を頼りに、レンズを向けると、複数の鳥たちが、桜の花びらの中を啄ばんでいた。
レンズの射程から外れると、肉眼で追いかけ、そこにレンズの焦点を当てるという作業を繰り返し、小鳥たちの所作を追い続けた。
止んだと思っていた霧雨は、いつの間にかまた降り出していた。
段々と温度も下がり、指先が冷たくなっていた。
気が付いてみると、ジョギングをしている男の姿が目の前を通って行った。
かれこれ30分程は、ピンクの桜と鳥たちの戯れを楽しく追いかけたのだろうか。
それ以上、新たな展開がないと思い、そこで三脚をたたみ、その日の撮影を終わりにした。
昇って来た坂道を、降りて、その日は自宅へと歩いて行った。
数日振りに、とても寒い日であった。
自宅に着き、手元の時計を見ると、午後2時頃であった。
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