市川から展望する夕方の風景(その263)
6月28日、その日の夕方、東京方面を望むと夕焼けの空に渦巻く雲の流れが見えた。...
全部読む
6月28日、その日の夕方、東京方面を望むと夕焼けの空に渦巻く雲の流れが見えた。
江戸川の流れを追ってゆくと、上流はかなり曲がりくねって蛇行しているのが分かる。
川には、3本の大きな鉄橋が見え、南側から上流に向かって、JR、国道、京成線が渡っている。その向こうには北総鉄道や常磐線が霞んで見える。
下流には、首都高速や湾岸高速、そこに繋がる外環道が東京湾に繋がっている。天気の良い日には、房総半島も望める。
午後6時ごろになると、厚手の雲の中からオレンジ色の明るい色が滲んできた。
「ほう、夕焼けだ」と思いながら、空が造った芸術を楽しんだ。
梅雨空の中、雨の日や曇天が続き、6月独特の空模様であるが、僅かな隙間を縫って、夕焼けに出会うと、何か得をした気分になった。その夕焼けに東京のビル街が蜃気楼のように浮かび上がっていた。
閉じる
変わる生活スタイル(その262)
6月21日、その日の市川駅周辺では朝から、曇天模様で、昼下がりには激しい雨が突然降ってきた。
先週末から、都道府県をまたぐ往来も解禁され、人々の動きも活発化されてきた。それでも、東京圏から地方へ足を延ばす活動家は多いとは言えない。
非常事態宣言が発せられてから、我々の生活は一気に変わった。
活発に外に向かって「動く」ということが、半ば制限されていた。
生活の楽しみ方も、人混みを避けるというスタイルに一気に変わった。
即ち、映画館やライブハウス、野球やサッカーといった人混みを伴う催しものに、制限がかけられるようになった。
私の楽しみである自然を愛(め)で、それを動画などで撮影し、皆で楽しむという趣味も、人混みを避けながら行わなければならなくなった。
今、「コロナ禍」で、行動の原理を根底から変えなければならない局面に遭遇している。
私が楽しむ首都圏の自然は、そういった人間社会の激変にかかわらずに、推移している。
とはいえ、自然の美しさも、「人間が丹精を込めて」作ってゆかなければ保てないことも事実である。
そうなると、ここでもコストと努力が必要になる。
人間社会にある「自然美の在り方」も、そうしたことを背景に成り立つのかも知れない。
ともあれ、当面は過去に撮り貯めた映像を再編集して楽しむほかはないようだ。
曇よりとした空模様を見ながら、「これからの楽しみ方」を模索しようと考え始めた。
変わる通勤風景(その261)
6月13日土曜日、その日の昼頃、JR市川駅から総武緩行線に乗って、秋葉原駅に出た。...
全部読む
6月13日土曜日、その日の昼頃、JR市川駅から総武緩行線に乗って、秋葉原駅に出た。
三鷹行きのその電車内は、座席シートが空き、錦糸町まではガラガラの様相であった。
錦糸町駅を過ぎると、つり革につかまっている乗客もちらほら出てきた。
両国駅を出るころには、外の雨の音がうるさく聞こえてきた。
見渡すと、一人を除き全員マスク姿であった。
乗客は皆一様に、目だけをぎょろつかせていた。
東京の電車内での風景は、ここ3か月でガラッと変わってしまった。
毎日の通勤電車も以前のようにぎゅうぎゅうの寿司詰め状態ではなくなっている。
最早3か月前の状態には、返りたくない、いや返れない心境である。
そうはいっても、政府は海外からの「インバウンド」に熱心だ。
外国人観光客が、どっと入ってくると、またしても車内は朝から超満員になる。
快適な通勤と、政府や観光をビジネスにする人々との折り合いは、これからもなかなか難しいなと思いながら、秋葉原駅で乗り換えをした。
閉じる
「隅田川シーズンズ」内の検索