8月2日、その日の朝8時ごろ、テラスから南の空を見ると白い大きな雲が浮かんではいたが、太陽の光に満ちていた。
スカイツリーもくっきりとした姿で、屹立していた。
天空を仰ぐと、白い雲がモクモク沸き上がり、夏の空が帰ってきた様に感じた。
朝の買い物を早めに済ませ、10時ごろ、JR市川駅から隣の本八幡駅まで乗り、バスで行徳橋北詰まで行った。
行徳橋には、4年前までサイクリングで、ちょくちょく来ていたが、その頃はまだ、新しい行徳橋は建設中であった。
その頃、旧行徳橋を渡ろうとすると、歩道が狭く、自転車と人がすれ違うのが、厳しい状況であった。新設された橋は、「えっ」と思うほど歩道と自転車道に十分な幅が取られ、快適そのものの作りとなっていた。
新旧2つの橋が、併設されているので、比べてみるとその差は歴然としていた。
古い橋は、通行止めになっており、使用できない状態であったが、その橋を見ると、4年前にそこを通った思い出が脳裏を駆け抜けていった。
江戸川を眺めると、前のように沢山の釣り船が浮かんでいた。
はっきりと比較はできないが、釣り船の数が少し減っているように感じた。多分コロナ禍の影響かなと勝手に想像した。相変わらず舟影の様子は涼やかであった。
その頃は、まだ外環道が完成されていなかったが、現在はそこに多くの車が走っていた。
もっとも外環道の本道は、地下を走っていて、地上から見ることができない。
ビデオカメラのファインダーから覗いてみると、「夏の清涼感」が出ている場所に、三脚を立てて、そこから暫く現代の行徳界隈の江戸川の風景を撮影してみた。川を渡る風が肌にあたり気持ちよかった。
その辺りは、橋が多かった。新旧の行徳橋に、自動車専用道路、地下鉄東西線、それに新たな橋も渡っていた。
1時間もそこにいただろうか、その日はその辺りから、バスに乗り本八幡駅に戻り、そのまま自宅に帰った。
時間を見ると、まだ11時半ごろであった。なぜか下着に汗も感じず爽やかな感覚が残っていた。
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