【隅田川シーズンズ】
鬼滅の夕闇(その336)
1月17日、その日の夕空は少し不気味な景色だった。
見えるはずの霊峰富士も雲に隠れ、夕陽の残滓だけが広く滲み、闇が迫る東京の街に拡がった。
一風変わった「日の出」と「夕陽のシルエット」(その335)
(一風変わった日の出)
1月10日、その日の朝、6時半頃に東の空を見ると、日の出の様子が見えた。...
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(一風変わった日の出)
1月10日、その日の朝、6時半頃に東の空を見ると、日の出の様子が見えた。
その日の東の空は、水平線に薄く雲がかかり、その奥から太陽が昇り始めた。
その頃、西の空では、東京スカイツリー周辺のビル群の窓が「日の出の太陽」を反射して赤く輝いていた。
(夕陽のシルエット)
その日の午後、4時半ごろ、西の空を見ると、富士山の左に「太陽」が沈みかけていた。すこし頑張ってビデオを回していると、何とも表現が難しい、薄い茜色に空や富士山が染まっていった。
グラジエーションが、薄く見事にかかっていた。
この「色表現」は、おそらく映像でなければできないのではないかと、内心感じた。
とにかく「美しい」という一言であった。
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凍り付く「旧安田庭園」(その334)
1月10日、その日の午前10時ごろ、初場所初日にかかわらず、がらんとした両国の国技館の前を通り、信号を渡り「旧安田庭園」の入り口の門をくぐった。...
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1月10日、その日の午前10時ごろ、初場所初日にかかわらず、がらんとした両国の国技館の前を通り、信号を渡り「旧安田庭園」の入り口の門をくぐった。すぐに見知った池が目に入ってきたが、どこか違う感じがした。
近づいてみると、表面がところどころ、白く輝いていた。
「氷結」しているのだった。寒さがコートを突き抜けてきた。
楽し気な子供たちの歓声が聞こえてきた。
真っ青に晴れ渡った空の色が、凍り付く水面に「青」く反射していた。
その中を時折、鳥が飛んで行った。
池の周りをぐるりと歩くと、その表面には、多彩な顔が浮かび、また多彩な色に染まっていた。
ある場所では白く濁った氷面が浮かび、またある場所では大きくひびが入った模様が浮かんでいた。
東京にしては、非日常的な風景が突如やってきた。
手はかじかむが、心はなんとはなしに弾んでいた。
めったにお目にかかれない、その風景は、いろいろな面白さを感じさせてくれた。
言ってみれば、普段見慣れていた女性が、突如綺麗な化粧をし、きらびやかな姿に変身する様とでも言おうか。
池の周りを一周して、その日の撮影は終了した。11時半ごろであった。
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