10月23日、その日の午後4時半頃、夕陽は東京の谷間に落ち始めた。日没はどんどん早くなる。
それに対して、スカイツリーの点灯時間も、どんどん早くなる。午後5時頃になると、てっぺんで青や紫の光りの点滅が始まる。
間もなくすると、塔全体に光の衣が懸かってゆく。
その日は「鬼滅の刃」の竈門禰豆子の演出に染まっていった。
10月24日は、我妻善逸のライティングだった。
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10月24日、その日の朝8時18分の総武緩行線上りに乗って、秋葉原駅まで行き、そこで京浜東北線に乗り換え、上中里駅まで行った。電車を降り5分程歩くと、「古河庭園」に着いた。
9時10分頃、そこに着いたが、もう既に多くの入場者が並んでいた。予約がしてあったのでスムースに入れ、早速「薔薇の庭園」へと足を運んだ。驚くことにどこも人、人で一杯だった。
暫く人込みの中をかいこぐり、薔薇の花を撮影したが、限界を感じ、一度庭園を出て、横の角度から三脚を立てて撮影することにした。真っ青な空が気持ち良かった。
なかなか好立地で、薔薇の庭園や奥の深い林が撮れた。
それにしても、100人以上の鑑賞客が、一気に入場する様は、凄く熱気に溢れていると感じた。
時計を見ると、10時頃になっていたので、次の訪問場所である「六義園」までコミュニティバスに乗った。
僅か、10分ほど乗ると駒込駅に着き、そこからまた10分ほど歩いて、その正門から中へ入っていった。
ここでも予約がしてあったのですぐ入場でき、古い木の門を潜り大きな池へと出た。
池には、カルガモが10羽ほど遊んでいた。池を回り込み紅葉の季節になると「燃えるような風景」となる川に沿って暫く歩いた。モミジもまだ青々として、とても紅葉の季節を想像できなかった。今年の紅葉は12月に入ってからかなと思いながら、奥まった小さな池に掛かった木の橋を渡る姿が水に映る光景に着目した。
鬱蒼とした水面にカルガモが静かに泳ぎ、その橋を渡る人の影が水に映ると、さざ波に幻想的な世界がやってきた。
暫く、その世界に浸り、動画を撮っていた。
11時を回ったので、帰り支度をして、正門から出て、駒込駅へと向かった。
ホームに降りると、丁度山手線がやってきて、開いたドアから中に入った。
その日は山手線の工事日だったので、暫く待たされると覚悟していたので、拍子抜けがした。
市川駅に着くと、12時5分前であった。カーデガンの上にジャンパーを着て、襟巻をしていたので、寒さは感じなかった。
その日の夕方6時ごろ、東京スカイツリーと東京タワーを見てみると、タワーの周辺ではまだ夕陽の残像が赤く残っていた。
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