隅田公園から柳橋まで「桜の季節」に見る風景(その440)
3月27日、その日の午後5時頃に隅田公園に出かけた。...
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3月27日、その日の午後5時頃に隅田公園に出かけた。空は曇り、残念ながら、桜の鮮やかさにはお目にかかれなかったが、それでも隅田川に咲く桜の季節には接することができた。
ここ1ケ月ほど、体調を壊し、「江戸川シーズンズ」も休まざるを得ない状態であった。
ということで、住まいを市川から柳橋(台東区)に移し、隅田川に隣接した場所に転居した。
心機一転、今回からタイトルを「江戸川シーズンズ」から「隅田川シーズンズ」と改めた。
暫くぶりに、ビデオカメラを手にし、隅田公園に来てみると、桜が満開に咲いていた。
狙いは、隅田川の川面に浮かぶ遊覧船などの風情と東京スカイツリー、そこに鮮やかに花開くピンクの色どりの桜並木を思い浮かべていた。
実際に、カメラを回してみると、どんよりとした空の色に桜の花々の色香が吸い込まれて、華やかさが感じられなかった。
なかなか思い描く映像が撮れなかったが、それでも「桜が咲く隅田川」の風情だけは撮れた様に感じた。
帰りがけに、自宅近くの隅田川を覗くと、東京スカイツリーと川面に浮かぶ遊覧船などの光りの輝きが、綺麗なコーデネーションで、ファインダーに現れた。
こらから、夏に向かい、夜の訪れは少しづつ遅くなってゆくが、川面の賑わいはますます活発になってゆくと思われ、その情景をカメラに収めてゆきたいと思った。
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松戸の「戸定邸」から「矢切の渡し」、そして柴又へ(その439)
1月30日、その日の朝、市川駅北口から、9時5分発の松戸行き京成バスに乗り、松戸の手前のバス停「松戸郵便局前」で下車した。...
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1月30日、その日の朝、市川駅北口から、9時5分発の松戸行き京成バスに乗り、松戸の手前のバス停「松戸郵便局前」で下車した。
そこから、歩いて10分ほどのところに、「戸定邸」があった。
その庭園の奥まったところに、紅い梅の花が咲いている木々が数本あった。
一斉に梅花が咲き誇っているような華やかさはなかったが、それでも見事な紅の花が木々を飾っていた。
この庭園の梅の木は、紅から始まって、白梅に移ってゆく。
まだ始まったばかりの「梅の季節」をじっくりと楽しみ、バス停に戻った。
丁度バスがやってきたので、駆け足で飛び乗ると市川行きではなく、「矢切の渡し」行きであった。まあそれならば、矢切の渡しに乗って、柴又に渡ってみるかと、行き先を変更して、終点の矢切の渡しで下車した。
江戸川の土手の上が停留所になっていて、寒い吹き通しになっていた。
空は晴れていたが、部分的に雲がかかり、快晴とは言い難かった。
渡しがある川べりに降りてゆき、歌を口走りながら「矢切の渡し」に乗った。
川風が寒かったが、冬の荒涼とした川沿いの景色が、なんとも趣を感じさせた。
柴又の帝釈天の参道を歩き、駅までたどり着くと、寅さんがトランクを下げた銅像があった。
柴又駅から単線の京成電車に乗って、高砂駅まで至った。高砂駅は同じ京成電車であるのに、一度改札を出て、直ぐ前にある改札からまた入らなくてはならない面倒な経路を経て、直ぐにやってきた「成田空港」行き特急に乗って、京成八幡駅で下車した。
そこから、国道を渡り、JRの本八幡駅までぶらりと歩き、隣の市川駅に帰ってきた。
時計を見ると、かっきり12時であった。
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真冬のじゅん菜池に遊ぶ鴨(その438)
1月23日、その朝8時半ごろ、市川駅北口構内から出る「北国分」行きのバスに乗り、6停留所ほど先にある「じゅん菜池」で下車した。...
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1月23日、その朝8時半ごろ、市川駅北口構内から出る「北国分」行きのバスに乗り、6停留所ほど先にある「じゅん菜池」で下車した。
寒い朝であったが、その時間には、散歩をしている人々がいた。
この公園の売り物の一つである、梅の木にはまだ花が稀にしか付いていなかったが、静かな湖面には、鴨たちが群れを成して、佇んでいた。
湖面周辺を歩き出すと、やがて元気に同じ場所をくるくる回る一対の鴨が目に入った。三脚をセットし、動画をファインダーから覗くと、湖面に映る木々や空が、寒い冬の濃厚な景色を醸し出してくれた。「お、味わい深いな」と心で呟いた。その日の空は曇天だった。
しかし、その曇天と湖面に映る木々、そのさざ波の色が、深いグラジュエーションを創り、別の世界を感じさせた。
撮影していると、通りかかった老婆が、「何を撮っているの?」と声をかけてきた。
「イヤー、湖面の色を良く見ると、いろいろな色が混じっていて、綺麗なんですよ」と答えた。「なるほど・・・」と納得し、その老婆は車を押して、その場を離れていった。
暫く、3羽の鴨がくるくると同じ場所で回っている情景を眺めていると、元気の良い2羽の鴨が、水面に着水し、そのまま中に交わって、遊びの輪が広くなっていった。
何回も訪れているこの湖面だが、その日は集大成と思える「池で遊ぶ鴨たち」をカメラに収めることができた。やっと「冬のじゅん菜池」をそれなりに撮影できたと感じた。
その日は、じゅん菜池を出て、里見公園、そして江戸川の堤を散歩しながら市川駅に帰っていった。駅に着いたのは11時半ごろであった。
冬真っ盛りのこの季節に、じゅん菜池が贈り物をくれたような、幸福な気分に浸っていた。
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