江戸川シーズンズ(その2)
6月28日、この日は入梅にもかかわらず、朝から晴れていた。
先週の日曜日21日は、自転車で家を出ようとしたら、雨模様になり、しかも予報では、急な天候異変があるとの事だったので、急遽サイクリングは取りやめたので、2週間ぶりであった。
いつもとおりに、市川駅前の自宅から、西に真っ直ぐ江戸川の土手までたどり着くと、市川橋を渡って江戸川区側の土手を走る。...
全部読む
6月28日、この日は入梅にもかかわらず、朝から晴れていた。
先週の日曜日21日は、自転車で家を出ようとしたら、雨模様になり、しかも予報では、急な天候異変があるとの事だったので、急遽サイクリングは取りやめたので、2週間ぶりであった。
いつもとおりに、市川駅前の自宅から、西に真っ直ぐ江戸川の土手までたどり着くと、市川橋を渡って江戸川区側の土手を走る。
「もう菖蒲は、終わってしまったかな」と思いながら、先々週と同じ河原の中にある『小岩菖蒲園』に向かった。
予想通り、菖蒲の花の群れは、元気が無かった。それでもまだ盛りの花も見つけることが出来た。
蓮の池を見ると、そこにはピンクの花が緑の大きな葉っぱに囲まれて健気に咲いていた。
今日は、水元公園に行ってみようと思い、『寅さん記念館』で、冷たい水を口に含み、ところどころで止まってはスマホで写真を撮りながら、金町、その先の水元公園まで走った。
いくつの鉄橋を渡ったのだろうか。最初は土手を降り、JR総武線、快速線の鉄橋の下を走り、渡ってきた千葉街道を潜り、京成線の下を走り、又土手を駆け上がる。
暫くすると、北総線の高架の下を走った。『寅さん記念館』を過ぎると次は、国道6号線、そしてJR常磐線の下を走った。
水元公園の位置を確かめ土手から一機に市街地へ降りる。桜の並木道を進むと、そこが『水元公園』だった。
江戸川の川の水が地下で、繋がっていると思われる、文字通り水の公園がそこにあった。
都立公園で、水産試験場でもある、この公園はかなり広大である。
入り口を抜けると緑と水の世界であった。因みに私はこの公園は初めてだった。
少し走ると、蓮の河があった。
ピンクの花がところどころに咲いていた。
かなり広い池のような湖のような湖岸にも蓮の葉っぱが群生していた。
都会の喧騒から隔離された、その一角では、時間がゆっくり流れていた。
季節はずれの桔梗の花が群生していた。
湖岸では、釣り人が、そのゆっくりした時間を楽しんでいた。
湖に映る対岸の森は、湖面にその姿を滲ませる様に、溶け込んでいる。
水と緑、それに蓮、6月の少し湿気の混ざったその空気に、なんともいえなく溶け合っている。
春は桜並木が立派なのだろうと思いながら、その道を江戸川へと引き返した。
閉じる
江戸川シーズンズ(その1)
6月14日、この日は9時ごろやっと小雨が止み、最高のサイクリング日和となった。
いつもと同じように、市川側の土手から橋を渡り都側の坂道から一挙に「小岩菖蒲園」を目指した。
途中、京成バスの臨時便とすれ違い、5面はあるのだろうか野球場の歓声を耳にしながら、千葉街道、総武線、京成線の鉄橋下を走り抜け、2~3分すると湿気の強いこの季節に咲いた菖蒲や紫陽花が目に入ってきた。
一面水田のようなところに、それらの花たちは咲き乱れていた。
濃い紫や白、その中間色、緑色の長い葉に支えられ一面に咲き誇っている。
この時間にもかかわらず、見学者たちがベンチに座り、または夫婦で語りながら立ち止まり、カメラを向けたり、静けさの中で、人々の安らぎが見られる。
心が安らぐ。この季節のしっとりとした情感がこの景観と重ね合わせられる。
もう一度、3つの橋の下を走り、土手の上に出て、行徳橋の方向を望むと、川が大き蛇行し、川幅が広くなって見える。
首都高速の下を潜ると、ポニーランドが見えてきた。
ここも5月にはポピーの赤い花が咲き誇っていたが、今はその面影は無い。
もう一度土手まで、一気に上がると途中で、子馬の集団と出っくわした。
大小の馬が、操者に導かれ、ゆったりと歩いている。
白く塗った、柵の方にその一団はばらばらになりながら向かっていった。
土手から南を向くと、丁度江戸川と放水路の分かれ目にやって来た。
水上バイクがゲートが開くのを待って旋回している。
電光掲示とスピーカーの警告と共に、支流のゲートが開いて、2隻のバイクは消えていった。
5基の頭がある次のゲートを渡り、行徳橋の狭い歩道を走り、また市川側に渡った。
いつもなら見られるスカイツリーも今日は霞んでよく見えない。
そのまま、工事中の箇所を避けながら、行くと桜の並木に入った。
その辺り春には、一面の桜並木となる。
石造りの簡単なベンチに座り、冷たい水を飲むと、胸から腹へと刺激が伝わってくる。
ふと川面に目を転じると、7人乗りの手漕ぎのボートが2隻と監督船と思しき船が見えた。
その向こうには、モーターボートと水上スキーヤーの姿が白い波を作っていた。
十羽程の鳩の群れが、空をゆうゆうと飛んでいた。
水鳥が2羽水面に顔を現していた。
「隅田川シーズンズ」内の検索