じゅんさい池は鴨の遊び場(その32)
12月13日、8時頃住まいを出発し、先週と同じように千葉街道を突っ切って江戸川の土手を北上した。
例年の冬の寒さに戻り、寒気を感じた。その上水滴が時折、顔にかかった。
里見公園まで行き、そこから更に坂を、ギア比を最低にし何とか乗り切った。...
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12月13日、8時頃住まいを出発し、先週と同じように千葉街道を突っ切って江戸川の土手を北上した。
例年の冬の寒さに戻り、寒気を感じた。その上水滴が時折、顔にかかった。
里見公園まで行き、そこから更に坂を、ギア比を最低にし何とか乗り切った。
暫らく行くと、国立国府台病院の正門にかかった。
そこを左に曲がり、今日は「じゅんさい池」と走った。
坂を下り、上り、くねった道を進むと急に視界が広がり、紅葉に色づいた小さな湖が見えた。
森林に囲まれた静かなた佇まいと、水鳥が浮かぶ静かな水面が迎えてくれた。
水面で遊ぶ沢山の鴨の群れは、湖面を水の軌跡を描き、戯れているように思えた。
立て札に、「自然を守り・・・」と謳ってあり、確かにしっとりとした自然を基調に整備されていることを感じさせた。
自転車から降りて、引きながら歩くと、細長いその湖には鴨の戯れが続いて見えた。
時折、人がパンの切れ端と思われる餌を投げると、鴨はワッと群がってきた。
生き物の性で、鴨も餌を求めて、我先に集まっていた。
ここは、中国分といって市川の北部で松戸に近いところであった。
長いこと、市川に住んでいたが、この素晴らしい景色に触れるのは初めてだった。
足元にこんなに魅力的な場所があるのに、今まで気が付かなかった自分に呆れた。
その日は、そんな思いのまま自宅の方に引き返していった。
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江戸川・矢切の渡し・野菊の墓・里見公園(その31)
12月6日、その日私は、千葉街道を突っ切り、江戸川の市川側土手を北上した。
8時頃だったが、向かい風で、その上冷たかった。
この道をサイクリングするのは、初めてであった。
最初に目に入ってきたのが、「市川関所跡」であった。...
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12月6日、その日私は、千葉街道を突っ切り、江戸川の市川側土手を北上した。
8時頃だったが、向かい風で、その上冷たかった。
この道をサイクリングするのは、初めてであった。
最初に目に入ってきたのが、「市川関所跡」であった。
長く市川に住んでいるが、市川に関所があったことは今まで知らなかった。
土手に上がったり、下ったりしながら、寒気の中ひたすら走ると、河原にミニゴルフ場が見えてきた。
そのゴルフ場の間に小道があり、分け入ると「矢切りの渡し」があった。
無人の船着場の案内には、土曜と日曜は船の行き来があるように記してあったが、その気配は無く、渡しの運行時刻も明記していなかった。
今日は、日曜だが、風が強いので舟は運行しないのかも知れないと思った。
土手上に戻ると、そこには「矢切りの渡し」と「野菊の墓」等の案内板があった。
この辺の観光スポットと思われた。
その辺で、その日は引き返した。
今度は、追い風で漕がなくても前に進んでくれるような状態であった。
江戸川の向こうには、スカイツリーが見え、その上空では鳥たちが群れをなして飛んでいた。
暫らく戻ると、里見公園に入る急な坂があり、ギア比を落としてそこを上った。
里見公園に入ると、二体の女性像が中央に位置し、その周りには赤や白のバラが咲いていた。
その背景には紅葉した楓や銀杏の木々が鬱蒼と茂っていた。
その公園は、すっかり晩秋の景色になり、紅葉の紅が目立った。
帰り道、川ではこの寒さの中、モーターボートに引っ張られながら水上スキーを楽しむ様子も見られた。
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江戸川・荒川・隅田川そして汐入公園(その30)
11月29日、その日、私は江戸川を渡り、荒川のサイクリングロードを一目散に北上し、千住から荒川区の汐入公園まで走った。
8時30分頃に家を出たが、外気は冷たかった。
スカイツリーを左手に見ながら、荒川の河原を野球場やサッカー場の喧騒を聞きながら暫らく走った。...
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11月29日、その日、私は江戸川を渡り、荒川のサイクリングロードを一目散に北上し、千住から荒川区の汐入公園まで走った。
8時30分頃に家を出たが、外気は冷たかった。
スカイツリーを左手に見ながら、荒川の河原を野球場やサッカー場の喧騒を聞きながら暫らく走った。
今回も面白い現象に遭遇した。先週JR総武線鉄橋の辺りできれいさっぱりなくなっていたコスモスの花が、少し先の四つ木の花畑で咲き誇っていたのである。
「うーむ」私は、唸った。頭の中の季節感が歪んでしまったのだった。
そのまま走ると、隅田川と直結している水門に差し掛かった。そのすぐ先の京成線の堀切駅は、荒川の土手に面していた。そこから314号線に入り、10分ほど行くと、隅田川に辿り着いた。
その景状は、見事に美しいものだった。
その美しさに惹かれるように、その川に架かる汐入橋を渡った。
そこは都立汐入公園であった。
手入れが良く、紅葉する木々が遠くまで綺麗に並んでいた。
太陽の光が、秋の隅田川とスカイツリーを情緒的に浮かび上がらせていた。
見るとその公園の中心には、木製の高さ10メートルぐらいの塔があった。
中に入り、昇ってゆくと隅田川などの眺望が一段と良くなった。
アートサーカスの総合ディレクターを務めた川俣正氏の作品で、来年で取り壊す予定だと表記されていた。
細長い公園では、子供たちが大勢でドッチボールをやっていた。
その日、江戸川を渡って、自宅に帰ってきたのは、12時少し前であった。
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