つつじが水を得、猫が雨宿り(その43)
4月24日、その早朝は霧雨模様であった。
それでも、9時ごろになると、雨足が止まったので、早速江戸川まで出た。
市川橋を渡り、河原に下りて「小岩菖蒲園」に向かった。
あの大きな鯉のぼりを見るためだった。
しかし残念ながら、支柱だけがむなしく突っ立っていた。...
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4月24日、その早朝は霧雨模様であった。
それでも、9時ごろになると、雨足が止まったので、早速江戸川まで出た。
市川橋を渡り、河原に下りて「小岩菖蒲園」に向かった。
あの大きな鯉のぼりを見るためだった。
しかし残念ながら、支柱だけがむなしく突っ立っていた。
この雨で、取り付ける際に、幟が汚れるのであろうか、その日の鯉は天空に泳がないことになった様だ。
悪いことだけではない。その代わりに赤、ピンク、白といった「つつじ」がそこら中に綺麗に咲いていた。
しかも、その花びらの上で水滴をはじき返して、雨上がりの中に生き生きと美しさを映えさせていた。
雨の水が、つつじに生気を与えているのだ。「うーん」と頷くしかなかった。
そこから、土手沿いの柴又寅さん公園に走っていった。
いつもの庭園に出た。ここでもつつじが盛りであった。今年の見頃は少し早いのかも知れないと思った。
立派に手入れされた松ノ木を通り過ぎようとすると、その木の中の枝に「猫」がうずくまって、こちらを見ている情景に気がついた。
体を引いて、良く見ると黒々とした野性味を帯びた眼が、こちらを凝視していた。
スマホを向けた。猫も警戒気味にこちらを見ていた。しかし逃げない。シャッターを何枚も切った。動画も撮ってみた。
全く逃げようとしない。心地よい雨宿りをしていたのであろうと思った。
公園に戻ると、今度は鳥が沢山集まってきた。
カラスも遊んでいた。スマホを向けても逃げなかった。鳩も寄ってきた。
そんな自然を楽しみながら、公園を後にし、舗装されたサイクリング道を引き返すと、「ひばり」が数羽群がって、空にはその泣き声が大きくこだましていた。
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江戸川シーズンズ・隅田川特番
4月17日、その日は朝から風の強い日であった。
その上、雨が激しく舞って、とても土手の上をサイクリングできる状況ではなかった。
「残念!」
夕方になって、所要で隅田川に架かった「蔵前橋」を通る機会に恵まれた。...
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4月17日、その日は朝から風の強い日であった。
その上、雨が激しく舞って、とても土手の上をサイクリングできる状況ではなかった。
「残念!」
夕方になって、所要で隅田川に架かった「蔵前橋」を通る機会に恵まれた。
隅田川は、風が強く波がうねっている状態であった。
その中でも、屋形船が行き来をしていた。
遠くから見ると、かなり蛇行を強いられているように見えた。
その日は、その様子を動画で撮ってみようと思った。
風速は30メートルもあろうか、激しい波間が刻むように見えた。
橋にしがみつく様にし、スマホのスイッチを入れた。
春の隅田川も荒れるのかと呟き、その間数分、そしてスイッチを切った。
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桜吹雪を走る(その42)
4月10日、その日は朝8時半頃に家を後にして、江戸川を渡り、蔵前橋通りを一目散に荒川に向けて走った。
目的地は、大島小松川公園の「千本桜」であった。
2週間ほど前にも、そこに行ったがその時は、まだ開花していなかった。
平井橋から荒川の河原に下りて、広いサイクリング道路を走るとまもなく、桜の木々が目に入ってきた。...
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4月10日、その日は朝8時半頃に家を後にして、江戸川を渡り、蔵前橋通りを一目散に荒川に向けて走った。
目的地は、大島小松川公園の「千本桜」であった。
2週間ほど前にも、そこに行ったがその時は、まだ開花していなかった。
平井橋から荒川の河原に下りて、広いサイクリング道路を走るとまもなく、桜の木々が目に入ってきた。
荒川に面した桜並木は、残念ながら、もう葉桜が混じっていた。
土手に上がると、大雑把に言って、桜並木が3列に並んでいた。
2列目、3列目、そして公園の中に入ると、桜はまだ満開であった。
小鳥の鳴き声が、間近に聞こえ、その姿を追ったが、居場所の確認はできなかった。
その木々から、桜の花びらが少しずつこぼれ、風に乗って舞い散っていた。
その結果走る道は、桜の絨毯と化していた。
公園入り口からもみじ橋を渡り、桜の合間から下を見ると旧中川にカラフルなカヌーボートが何隻も浮かんでいた。
中には大型カヌーもあって10人以上が一緒に漕いでいた。
その川沿いに降りてみると、桜の並木に多くの人がシートを敷いて花見をしていた。
先ほどの大型カヌーに乗り込む人が大勢並んでいた。
タイムを競う大会が行われていた様だ。
そろそろ引き返そうと公園を通り抜けようとすると、チューリップを中心とする綺麗な花畑が目に留まった。
花畑の中には、慣れた感じの老人が鍬で土を耕していた。
時計は、11時15分前であった。
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