1月1日、その日は年の初めの元旦であった。
9時半ごろ自宅を出て、江戸川に着いた。少し冷えるので、手元のウォッチで気温を見ると6℃であった。空は一面晴天で富士山と東京スカイツリーが良く見えた。
河原で凧揚げしている姿は見えても、少し寒いからか、さすがにグランドには、人影がなく、土手を走る自転車もごく稀に行きかうような感じであった。
江戸川を南下し、行徳橋まで行った。橋の少し手前に小型のヘリコプターが着陸した。ローターが止まり中から消防団員とみられる人が降りてきた。近くには消防車が2台あった。
出初式でもやるのかもしれないと想像した。
原木辺りを通ると、ほぼ完成した真新しい白い橋が、江戸川に架かっていた。
10分ほど走ると、湾岸道路の下を通り、東京湾に出た。
そこから、東京湾岸道路の自転車用側道を走り、市川市と船橋市の境まで行き右折し、広い割りに車がほとんどない通りを少しスピードを上げて走った。
間もなくすると、ふなばし三番瀬海浜公園に着いた。干潟独特の砂浜が広がり、家族連れが、干潟の中で戯れていた。
一面海が広がり、遠くには貨物船と思しき船影がそこかしこに浮かんで見えた。
砂浜に自転車を入れ、走ってみたが、結構タイヤを取られ上手く進まなかった。
海に飛び出たコンクリート製の橋を舳先まで、行ってみた。風に手すりが「ヒュールリ」と大きな音を出して震えていた。
プーンと生海苔の匂いが鼻につき、黒い鳥が泳ぎ、カル鴨が群れて泳いでいるところが手に届くように見えた。
浜に戻ると、海苔による緑の干潟文様が、大きくクネリ綺麗な紋章を描いているように見えた。
アスファルトで整備された道を端から端まで、走ってみたが、松林と砂浜、それに干潟、その向こうに広々とした海、その日は、そこに富士の山がその向こうに見えた。
潮風を吸い込んで爽やかな気分になり、ウォッチを見ると11時を少し過ぎた頃で、気温は、8℃であった。そう寒くはなかった。
そこから帰途に就き、帰りは湾岸道路の北側の自転車道路を走った。湾岸道と外環道の大きなインターセクションを江戸川の手前で降り、一般道を行徳方面に暫らく走ると、自動車教習所の横から、土手に入る道を発見した。相当ショートカットできることが分かったので、次回三番瀬や幕張方面に行く時はその通りを使おうと決めた。
自宅に戻ると、ぴったり12時であった。背中には少し汗が滲んでいた。元旦早々良い運動になり、気分は爽快だった。
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