1月15日、その日は日本列島全体が寒気に覆われていた。
空は晴れ渡っていたがところどころに雲がわいていた。9時過ぎ頃に、窓を開け外の気温を体感してみると、寒い風によってぶるぶるっとした。
残念ながら、その日のサイクリングは取り止めた。
2016年の4月ごろから、ずっと雨の日がほとんどなく、毎週日曜日には恒例の様にサイクリングを続けてきたが、その日は大事をとった。
窓の外のベランダからは、寒気の所為か遠くまで見晴らしが良く、太陽の光と水の反射が、素晴らしく綺麗に見えた。
西側に見える「東京スカイツリー」が浮き立ち、その手前の東京下町の有様も手に取るように見えた。
その横隣りには、本来富士山が見えるはずであったが、残念ながら雲に隠れてその雄姿は見えなかった。
南側に回ると、東京ディズニーランドの三角のピラミット状の建造物も遥か遠くであるが、視界に入った。
その日は、荒川河口橋から、新たに見つけた海沿いの道を通り、東京ゲートブリッジに行こうと予定していた。
東南を見ると、江戸川の流れが、東京湾に注ぐ様子が光にあたって、綺麗に反射して見えた。
その向こうには房総半島が続いているのが、確認できた。
東を望むと、本八幡の駅とその向こうに繋がる、平坦な地形が彼方まで見ることができた。
ウォッチを見ると、気温は2℃であった。
閉じる
1月8日、その日は朝から寒い日であった。空には厚い雲がかかりどんよりしていた。
10時ごろ自宅を出て、江戸川の市川市側土手を里見公園の方面に向かい北上した。気温は6℃であった。
それでも散歩をする人々と時折すれ違った。
10分もすると里見公園に入る急な坂道に差し掛かり、ギア比を大きくして、何とかその坂を乗り切った。
そのまま国立国府台病院の横を通り、中国分の急な坂を下りると、そこは「じゅん菜池」の入り口であった。
中には、自転車では入れないので、そこにおいて徒歩で中を歩くことにした。
大きな池には、驚くほどの数のカルガモが遊泳しているのが見えた。
なかなか元気な動きで、集団で水面に軌跡を描いて、泳いでいた。
池の周りには枯れた桜の木がずっと植えられており、その大木が冬の景色を表していた。
時折梅の木が混ざっており、中にはつぼみがふっくらしたものも見えた。
水の中をよく見ると、錦鯉が数匹見えた。
一番奥の梅林に行くと数十本ある梅の木が、今は寒々と春の訪れを待っていた。
しばらく歩くと、シロサギとカルガモがしきりに餌を探し、その鋭いくちばしを水の中に突っ込み、獲物を捕獲していた。
何か、奥深い沼地にいるような心地になった。
この池の周りをゆったりと散歩している人の数は、結構なものだった。
あるものは2人連れで、話をしながら、ある人は一人で無言で歩き、中には私のように写真を撮って楽しんでいた。
入り口に近づいていくと、またまた数の大きなカルガモの集団が見えてきた。
面白いことに、一群は白い羽の集団で、もう一群は黒色の集団であった。
そのコントラストが、楽しめた。
その日は、その公園を出ると、きつい上り坂を上り、来た道を折り返して、帰宅した。
江戸川も、寒々しく感じ、帰り道も気温はやはり6℃であった。
閉じる