江戸川から東京湾、湾岸道路から三番瀬へ(その89)
3月12日、朝9時過ぎに江戸川に着き、軽い体操をしてから、市川側の土手を走り東京湾に向かった。...
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3月12日、朝9時過ぎに江戸川に着き、軽い体操をしてから、市川側の土手を走り東京湾に向かった。素手でハンドルを握っていたので、手が少しかじかんでいた。
春は、外に出ないと寒いのか、そうでもないのか判断がつかない日が多い。その日は空気が冷たく感じた。
いつものようにカワズ桜の並木道を通ると、満開の木と葉桜になっている木が半々になっていた。
行徳橋の下の野球場を通り過ぎると、背番号がアナウンスされ、続いてポジションと氏名が女性の声で告げられていた。
これから試合が始まるのだろうと思った。草野球でもこうしたアナウンスがあると、選手たちもプレーに身が入るに違いない。
また土手に上がると、今度は工事中のところがあり、アップダウンを重ねた。
そうこうする内に、前回見つけた近道を通って、湾岸道路に辿り着き、しばらく走ると、「船橋中央港」への案内板が見えてきたので、湾岸道を右折した。
そのまま、側道を走ると、見覚えのある海の風景が目に入ってきた。
「三番瀬公園」に入ると、右側に大きな野球場があり、左手にはテニスコートが5面ほど見えた。どのスペースも人で賑わっていた。
少し海に近づくと、カーキ色の大きなテントが目に入り、そこに集う2家族ぐらいの楽しそうな姿が見えた。
自転車で、砂浜に入り、そこにそのまま置いて、歩いて遠浅で水が引いた浜に入っていった。
水が引いた後には、横縞の判が続き、太陽の光を浴びて、綺麗に輝いていた。
親子連れや干潟の研究のためのツアー客なのか、10人ほどの集団もいた。中には金属の小さな熊手で、砂を掘って貝を採っている人もいた。
少し寒くは感じたが、そこに集ったは人々はそれぞれ楽しげであった。
干潟にできた文様はかなり続き、その上を歩くと、思いのほか地面は固く、泥濘の感覚はなかった。
遠くには貨物船が往来し、東京や幕張の様子が目に入っていた。
自転車に戻り千葉方向に走ると、黒ずくめのゴム製の潜水服のような物を身に着けたプロの貝漁業者が、水に浸かって漁をしている姿が目に入った。
その日は、そこから湾岸道に引きっ返し、反対側の側道を市川に向けて走った。
湾岸道と外環道との巨大なインターチェンジ建設の中を通り抜け、江戸川に辿り着き、家路へと向かった。
江戸川では、水上バイクが2台競うように猛スピードで、水上を走っていた。
帰宅する直前に、12時を知らせる街のチャイムが聞こえていた。
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(その89)MAP
<3D 360°Video/3次元360度映像(KeyMission360で撮影)>
(画像をクリックするとYouTubeに移動します)
首都高速湾岸線・高架下
<最新コース>MAP内のマーカー
をクリックすると、映像が見られます。
<最近のまとめ>
ゲートブリッジ、若洲公園、海沿いのサイクリングロードを目指して、江戸川、旧江戸川、荒川河口を巡る(その88)
3月5日、その日9時ごろ自宅を出て、江戸川に向かった。...
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3月5日、その日9時ごろ自宅を出て、江戸川に向かった。すでに気温は11℃であった。
3月に入り、気持ちの上でも、春めかしいが、実際に寒さは感じなかった。ただ走っていると、風があるのか、ゴッーという風の音だけが絶え間なく聞こえていた。
市川側の土手を走り、先ずカワズ桜の花びらが落ちていないことを確認した。「満開は過ぎている筈なのに、まだしっかり咲き誇っているな」と思った。
行徳橋を渡り、旧江戸川を新川まで駆け抜けた。新川の側道を中川まで走り、中川と荒川の合流地点辺りを通り、荒川河口に行きつき、河口橋を渡り、新木場に着いた。
そこから昨年の晩秋に発見した海沿いのサイクリングロードを若洲公園まで走った。
その道は松林に囲われ、左手に海、右手に京葉線や東京メトロの巨大な操車場の間にあった。操車場を抜けると、今度はヘリコプターの巨大な空港となっていた。
海は、どこまでも続き、ヨットが浮かび、遥か彼方には貨物船が浮かんでいるが見えた。
その道は若洲公園までとその先とが若洲大橋で仕切られていた。
若洲大橋から海を見ると、練習中のヨットが10隻ほど、海面に浮かび、訓練のためなのか、時々ホイッスルが聞こえた。「もう、そういう季節なのか」と思った。
若洲公園に入ると、更に海の景色が濃くなっていった。右側はゴルフコースで、ガードの金網越しにプレイする人々の気配が感じた。
更に海に近づくと、海鳥が波に揺られて漂っている様が身近に見ることができた。
更に走ると、椰子の木の向こうにあの特徴ある「ゲートブリッジ」の姿が見えてきた。
その日は、橋には昇らず、1メートルはあろうかというごつごつした岩の上に乗って、その橋の姿をスマホに納めた。
その岩に登って、多くの釣り人が、竿を垂らしていた。
その日は、そこから引きっ返し、若洲大橋から先は、海っ縁の細い道を海鳥の動きを見ながら走った。
時折、人が座り込み、その海を見ている情景に出っくわした。
うみどりは、空を軽快に駆け巡っていた。手元の時計は11時40分ごろを指していた。気温は14℃であった。
そこから、荒川河口橋を渡り、荒川を遡ると、行く時も目についた「太鼓の練習に励む3人組」がまだ熱心に練習していた。少し離れて「笛」を吹く音も聞こえた。
大きな音を出す、ドラムの練習や金管楽器の練習風景を首都高速の下あたりで、よく見かける。
その日は、そのまま来た道を引きっ返し、江戸川に入ると、今度は東京都側の土手を走り、家路へと急いだ。
自宅に戻ると1時頃で、厚着をしていたせいか、肌着が汗で濡れていた。
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