3月19日、その日9時過ぎに江戸川に着き、市川側の土手を南下し、東京湾を目指した。
手元のウォッチでは、既に13℃の気温を表示していた。確かにこれまでの寒さは一気に消え去ったが、その代り強い風に悩まされた。
行徳橋を渡り、少し走ると右手にメトロの巨大な操車場に10両編成ほどの車両が3、4列止まっているのが確認できた。
数本のピンクに色づいた桜の木が見えた。夏になるとバーべキュー広場になる辺りであった。
9時半ごろには、人の気配がなかったが、12時過ぎに戻ってくると、そこには大勢の人が集まって楽しそうにやっていた。
東京湾の突先から、湾岸道路を使い、浦安の美浜で海沿いのサイクリングロードに出た。
暫らく、海を左手に見ながら走ると、無数の鴨が海に浮いている光景に出っくわした。堤防沿いに数キロにわたり鴨が波間で遊んでいる様子が見えた。
時折、カモメがスーっと気持ち良さそうに空を飛んでいた。
太陽は雲に隠れたままの薄曇り状態であったが、遠く幕張や貨物船の影がうっすらと確認できた。
その道が丁度、曲がる辺りには、見晴らしの良い休憩所があり、そこからまさに海縁に降りると、海鳥たちが目の前に迫ってきた。
風が強いのに、あえてカモメは羽を広げ、滑空していた。海が広く見え、波間に海鳥達が揺れていた。
その辺りから引っ返して、湾岸道路から今度は、市川塩浜方向に右折した。
海辺に出ると、小さな漁船が何隻もコンクリートの防波堤に囲まれた小さな港に係留されていた。
市川にもこうした漁港があるのかと改めて認識した。防波堤に2か所ほど、レストゾーンがあり階段を上ってみるとコンクリートの椅子が用意され、片隅に「三番瀬の自然」と題した案内板が置いてあった。
先週行った、船橋の三番瀬とこの辺りは一体になっているようだとの印象を持った。季節ごとに様々な渡り鳥がやってくるようだが、その時は発見することができなかった。
湾岸道路から、また江戸川へと戻った。強い向かい風に苛まれながらなんとか1時前に帰宅できた。途中に「無人の風力観測所」があったので、その表示を探したが見つからなかった。
しかし、金属でできた風車は、えらいスピードでぐるぐる回っていた。
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