桜を求めて、荒川土手から「大島小松川公園」「仙台堀川公園」「篠崎公園」を巡り、「田子ノ浦部屋」の前を通り江戸川へ(その92)
4月2日、その日は9時半ごろ自宅を出て、市川橋で江戸川を渡り、蔵前橋通りを走り、平井大橋に向かった。...
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4月2日、その日は9時半ごろ自宅を出て、市川橋で江戸川を渡り、蔵前橋通りを走り、平井大橋に向かった。
向かうは、「大島・小松川公園」の千本桜であった。
手元のウォッチを見ると、温度は9℃であったが、手袋をしていない手は、寒さを感じた。
荒川を渡り、しばらく行くと土手に桜の並木が見えてきた。
まだ満開とはいかないが、「桜を楽しむ」程度の5分から7分咲きぐらいではあった。
その辺りになると、人の列が途切れることはなかった。
スマホで盛んにその様子を撮影している人も、そこそこにいた。中には大きなカメラを向けている人もいた。
公園の入り口辺りに来ると、人込みは繁華街並みになった。
公園の中に入ると、そこかしこにブルーシートが敷かれ、桜の木の下を狙って、多くの人々が集っていた。
入り口辺りでは、ステージが造られ、大音響の音楽が流れてきた。
昼間っから盆踊りが始まったような様子であった。
その公園を通り抜け、旧中川に行ってみると、そこではカラフルなカヌーが浮かんでいた。
その中には、数人で目一杯オールを漕いでいる艇もいた。その船足は、かなり速くあっという間に通り過ぎていった。
旧小松川閘門に出てみると、まだ桜は咲いていなかった。
少し市街地を走ると、「仙台堀川公園」に着いた。
この細長い公園の両側は、出店で埋め尽くされていた。
干上がった川の中は、絶好の花見場所となり、一面にブルーシートが敷き詰められていた。
船堀橋を渡ると、川面に白鷲や鴨が波間に遊んでる様子が見えた。そこから帰路に就き、篠崎公園を突っ切り、連続優勝した横綱稀勢の里のいる「田子ノ浦部屋」の前を通った。
周囲の寿司屋やそば屋には、祝い事が表示されていたが、残念ながらその部屋の入り口の門には、「稽古見学はお断りします」という張り紙しか見えなかった。
中では、大掛かりな掃除が行われている気配がした。連続優勝し「今は時の人」である横綱を擁した相撲部屋としては、素っ気無さだけを感じた。
江戸川の土手に辿り着き、そのまま市川橋を渡り、帰宅した。時計は1時頃で、気温は11℃であった。
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(その92)MAP
<3D 360°Video/3次元360度映像(KeyMission360で撮影)>
(画像をクリックするとYouTubeに移動します)
小松川千本桜
<最新コース>MAP内のマーカー
をクリックすると、映像が見られます。
<まとめ>
小雨の清澄庭園を行く(その91)
3月26日、その日は寒い1日だった。...
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3月26日、その日は寒い1日だった。毎年3月の陽気は、春を感じさせるポカポカの日もあれば、真冬を感じさせる日もある。
東京では桜が開花したと発表されてたが、また花が閉じてしまうのではないかと心配になるほどの寒い日がやってくる。
しかもその日は、朝からしとしとと雨が降り、寒さをひとしきり感じさせた。
サイクリングをあきらめ、前日庭園内に入らず、素通りした清澄白河にある「清澄庭園」に電車で行くことにした。
JR市川駅から朝10時頃、快速電車に乗り、錦糸町で地下鉄半蔵門線に乗り継ぎ、「清澄白河」駅で降りた。
前日走った、細い道を歩くと、入り口があった。
入場券を買い中に入ろうとすると、中年の男性が声をかけてきた。
「ボランティアでガイドしていますが、良かったら案内させていただきますか」と傘をさしながら、もう一方の手にバインダーを抱えていた。
予期しない事に、一瞬戸惑ったが、「あっ、お願いいたします」と応えていた。
入り口から見ると、大きな池が目の前に広がり、松がその周りに綺麗に配置され、瀟洒な橋が架けられた、美しい日本庭園が眼前に広がった。
「130年前に、三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎が作った庭園です」とガイドされ、大きな手水鉢のような置物から、その庭園の物語が始まった。
とにかく、大きく形の良い石が、あちらこちらに配置されていた。中には伊豆から運んできた礎石や磯石などが、調和のとれた位置に置かれ、趣向を尽くした造りが印象的であった。
その中には、赤石もあった。佐渡から運ばれてきたもので、鉄分が多く含有されて、表面が赤色に染まっていた。
大きな池の向こうには、富士山を模った大きな造作も存在感があった。
涼亭と呼ばれる、緑の二重屋根を擁した建物が、池の水の上に建っていた。
桜の一種と思われる、少し濃いめの花が咲いている木々も彩を添えていた。
「古池や・・・」と書いた大きな碑も、そこにはあった。ガイドによれば近くにある松尾芭蕉庵所縁のものだそうだ。
かっては、隅田川から水を引いていた名残の古い水路もあった。
奈良から運んできたという、背の高い灯篭があっちこちに配してあった。
木間から見える隣の「深川図書館」の明治風の建物が、風情にマッチしていた。
少し大きめの小石の群は、川の流れを表現しているのだと聞いてみると、なるほどと頷くことができた。
池には、沢山の鴨が浮かんでおり、風情を増していた。
時々、すれ違う外国人達も、こうした和風の庭園を満喫しているのか、お互いに会釈して通り過ぎた。
大財閥の創始者が造り、楽しんだ庭園を現代では、気楽に満喫できるとは、なんと幸運な事かと感謝し、その公園を後にした。
寒さを癒すために、近くのそば屋で、暖かいものを口にした。
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