古河庭園の洋館と薔薇のコントラストが絶妙(その151)
5月13日、その日午前9時半頃、市川駅からJR緩行線に乗って、秋葉原駅まで行き、山手線の駒込駅で下車し、「旧古河庭園」にバラの花の観賞に行った。...
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5月13日、その日午前9時半頃、市川駅からJR緩行線に乗って、秋葉原駅まで行き、山手線の駒込駅で下車し、「旧古河庭園」にバラの花の観賞に行った。
バラの花巡りは、これで3週間続いた。
空を見上げると、今にも雨の雫が降りてくるような気配であった。
ジョサイア・コンドル最晩年の作であるその大きな洋館の前庭に広がるバラ園の美しさは、それまでの庭園では味わえないものであった。
だが、薔薇の花は少し峠を超えて、花弁の色が変わってきたものもあった。
それでも、まだまだ盛りの薔薇もあり、特に黄色や白、赤など咲き誇っているものもあった。
それにしても、前庭に集まる人の数は、相当なものがあり、なかなかバラの花がスマホに収まらない。
確かに、バラの花だけでは、量的に負けるが、洋館の佇まいとのコントラストは何とも言えない風情があった。
そこに多くの人が引き付けれれるのではないかと感じた。
そこで、バラ単体の写真ではなく、「洋館と薔薇」に焦点を合わせ、スマホを向けていった。
それに加えて、人の多さが、どうしても印象的であった。比較的狭いバラ園に、魅せられた多くの人が、思い思いにバラを鑑賞していた。
いや鑑賞している人よりも、スマホで写真を撮っている人の方が多いのではないかと思った。
今はやりの自撮りをしている人やパートナーを入れて、バラの花を撮っている人も多く見かけた。
これは、今の流行と言えるのではないかと思った。
高台となっているバラ園から、少し新緑が薫る庭園の方に下って行った。
大きな池があり、傍に灯篭などが配置してあり、日本庭園の美しさが胸に染みた。
紅葉もこの季節は、青々と勢いがあり、秋の季節の景色も想像させた。
出口辺りに、菖蒲に似た「ジャーマンアイリス」の花が、風に揺れ、洋館の窓下に植えられていた。
出口を出ると、今度は京浜東北線の「上中里」駅に向かいそこから帰途に就いた。
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薔薇は咲いたか、京成バラ園へ(その150)
5月6日、その日の午前9時過ぎ頃、市川駅からJR緩行線に乗って、西船橋駅まで行き、東葉高速線に乗り換え、「八千代緑が丘」駅まで行った。...
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亀戸天神に終盤の「藤の花」を・そして谷津に少し早い「薔薇」の花を(その149)
4月28日、その日の午後3時半頃、亀戸天神の赤い橋の上にいた。...
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4月28日、その日の午後3時半頃、亀戸天神の赤い橋の上にいた。
多くの外国人観光客が、小グループを形成し、大きな歓声をたて、日本の春を楽しんでいた。
お目当ての「藤棚」は、既に盛りを過ぎていた。今年の季節の移ろいは1~2週間ほど早く進んでいる。
それでも、風に揺れる紫の房の美しさには、なんとも言えない日本情緒を感じさせる趣があった。
その時、私は「明日は少し早いが、思い切ってバラ園に行ってみよう」と思い立った。
29日、朝9時半頃、JR総武快速線に乗って、市川から隣の船橋駅へと向かった。そこで京成線に乗り換え、3つ先の「谷津」駅で下車した。
10分ぐらい歩くと、「谷津バラ園」の入り口に辿り着き、園内に入った。
薔薇の見ごろから考えると一見、早すぎる感があったが、よく見ると赤白黄色ピンクと豪華な薔薇の花が既に点々と咲いていた。
空は真っ青で雲一つなく、オープンシャツ一枚で、過ごしやすい気候であった。
この時期は、まだ鑑賞する人々が少なく、必然的に写真を撮る人々も少なく、撮影には絶好の機会であった。
薔薇の花形は、いつ見ても複雑で優雅であった。開いている花びらに加え、蕾も被写体としては、強い魅力を感じさせた。
また、時々風に乗って薫る「バラの香り」が、甘くなんとも言えない心地よさであった。
薄い花の先が、カールし、そこに陰影が落とし込まれ、立体感が強調されていた。
濃い緑の葉っぱに囲まれ、鮮やかな花輪の色彩は、一きわ際立つ美しさを表現していた。
季節からすると、早めの薔薇鑑賞は、薔薇の花を愛でるには、絶好の機会であったと感じた。
園内には、白と紫色した菖蒲の花も咲いていて、次の主役がもう待ち構えていることを予感させた。
季節の移ろいは、かくも早いものなのかということを実感させられた。
甘い香りの余韻に酔いながら、その日は帰途に就いた。
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