花菖蒲を巡って、小石川後楽園、そして明治神宮へ(その154)
5月27日、その日の朝9時ごろ、市川駅からJR総武緩行線に乗って、飯田橋駅まで行った。...
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5月27日、その日の朝9時ごろ、市川駅からJR総武緩行線に乗って、飯田橋駅まで行った。
飯田橋駅前の巨大な横断橋を渡って、小石川後楽園に入った。空は快晴であった。
前の日に電話で、菖蒲の花が咲いていることを確認し、ここに決めた。
江戸時代に水戸徳川家が丹精を凝らして整備した、庭園は武家の文化が染みわたっていた。
池を渡り、しばらく歩くと、花菖蒲の畑が見えてきた。
紫色した綺麗な菖蒲が咲いていた。
だが、まだ3分咲きぐらいであった。
それでも、結構広い菖蒲畑には、それを楽しもうという沢山の人が集まっていた。
その畑から少し外れた所には、ガクアジサイの花がもう咲いていた。次の季節への移ろいが感じられた。
少し物足りなさを感じ、総武線に戻り、代々木駅まで行き、北参道から明治神宮に入ってみることにした。
巨大な森の中を探し回ると、神宮御苑の中に「蓮池」と「花菖蒲」の生息する池を見つけることができた。
入り口で、一人500円也の協力金を払い、御苑の中に入った。
見事な蓮が浮かぶ池から、池沿いを少し歩くと、紫色の菖蒲の花が見えてきた。
入り口でも言われたが、まだ1分から2分咲きであった。
それでも、明治神宮が丹精を込めた綺麗な「花菖蒲」にお目にかかれた。
花菖蒲の見ごろには、少し早かったが、それでも菖蒲の花のなんとも言えない優雅さを味わうことができた。
その日は、JR山の手線の「原宿」駅から、市川の自宅まで、帰宅の途に就いた。額には少し汗が滲んでいた。
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特別編「ポピーの花のそれから」(その153)
5月20日に葛西臨海公園で手折ったポピーの花と矢車草のその後の経過を特別編で、お知らせしたい。
20日、自宅に持ち帰った華麗なその花は、水をたっぷり入れた花瓶に移しても、すっかり下を向き項垂れていた。
21日の夜、自宅に戻ってから、その花瓶を見ると、不思議に感じるほど、花びらに生気が戻っていた。
22日朝、どうなっているか、花びらを覗くと、色艶を含めて、綺麗にピンと咲いていた。
23日夜、帰ってみると、花びらがすっかり項垂れていて、見ている前で、大きな花びらが一輪「ぽっ」と落ちた。
花瓶の水を新たにして、様子を見ることにした。
24日夜、帰宅して、花瓶辺りの様子を見ると、ポピーの花は全て落ちていた。
矢車草は相変わらず、まだ花を咲かせていた。
堀切の菖蒲はまだちらほら、葛西臨海公園のポピーに足を伸ばす(その152)
5月20日、その日の午前中は、微風が吹き空は快晴であったが少し肌寒さを感じた。...
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5月20日、その日の午前中は、微風が吹き空は快晴であったが少し肌寒さを感じた。
9時ごろ、自宅を出て、京成線の市川真間駅から堀切菖蒲園に向かった。
各駅停車で、その駅に着くと7分ぐらい歩き、その園に着いた。
それほど広くない園の中に、もう既に30人ほどの人の影が見えた。
危惧したように、「菖蒲」の見ごろには少し、早かったようで、2分から3分咲きというところであった。
1年ぶりの来園であったが、園内は整備され、昨年は工事中であった奥の部分にも、綺麗な池が出来、日本庭園風な瀟洒な空間が出来上がっていた。
ここの「菖蒲の花」は、優雅さと言い、色の種類と言い、大きさと言い、兎に角、格違いの品格がある。
既に、咲いている紫や白の菖蒲の花を、スマホに収め、駅へと急ぎ引き返した。
京成電車に乗り、堀切菖蒲園の駅から日暮里まで行き、JR山の手線に乗り換え、東京駅まで行き、そこで京葉線に乗り換え、今度は「葛西臨海公園」駅で下車した。
手元の時計を見ると、まだ11時少し前だった。
その公園に着くと、大きな観覧車の付近で「ポピー」の花が咲いているという情報を基に、歩いてみた。
すると、赤にピンク、黄色、白といったポピーの花畑が見えてきた。その中に紫やピンクの矢車草をアレンジして、全体を美しい色彩に作り上げていた。
可憐な花が風に揺れ、童話的風景が続いていた。
スマホで、その姿を撮っていると、「花を切って持ち帰って下さい」とのポスターに出会った。「へえー、良いんだ」と思わず呟き、撮影が終わると数本手折り、持ち帰ることにした。
空には、青空が広がり、白い雲が浮かび、何か心が弾んだ。
その日は、手にポピーと矢車草を数本持ち、葛西臨海公園駅から、今度はJR武蔵野線に乗り、西船橋に出て、総武緩行線で市川駅まで戻った。改札を出たのは12時半ごろだった。
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