千葉公園では霧雨の中「大賀ハス」の美しさを…(その158)
6月24日、梅雨の季節に咲く花を求め、その日の9時ごろ、JR市川駅から快速線で、千葉駅まで行った。...
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6月24日、梅雨の季節に咲く花を求め、その日の9時ごろ、JR市川駅から快速線で、千葉駅まで行った。
千葉駅から10分ほど歩くと、モノレールの懸架が見える辺りに「千葉公園」の入り口があった。
入り口から公園内へとカラフルな「ビニール傘」の飾りつけが、木々の空間から迎えてくれた。
梅雨の日々の出迎えとしては、洒落ていると感じた。
係留されているボートを見ながら、池に沿って歩くと、人だかりが見られ、その一帯が「大賀ハス」の生息場所であることが、すぐに分かった。
緑色の大きな独特の形をしている葉っぱの間から、ピンクの大きな花が見えた。
花芯の丸く黄色い部分も大柄であった。
水に浮かんだ葉っぱや花に、多くの人々がスマホやカメラを向けていた。
葉っぱの中心には、水の雫が、水晶のように光っている様も綺麗な光景であった。
まだ蕾も残っており、係員が長い竿の先にカッターが付いた道具で、茎ごと切り取っている様を見つけた。
後ほど、それを販売しているコーナーも見かけた。
池の中にはカルガモも泳いでいた。
蓮池から離れると、ところどこに向日葵などこれからの季節に咲く花が少しずつ咲いていた。散策を続けると名前も知らない花も咲いていた。
その公園を一周し、又カラフルな雨傘の下を歩き、外に出た。
その日は、その後千葉駅から稲毛に向かいそこで下車し、三陽ミュージアムに寄った。
そこにはダリアの花やクレオメの花が満開状態であった。
クレオメの花は、淡い赤、白、ピンクの花が特徴で、白い蝶々が何匹も舞い、戯れていた。
その光景を目に焼き付けて、その日は市川駅まで帰宅した。時計を見るとほぼ12時だった。霧雨は止んで空は少し明るくなっていた。
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朝早く出発・「水郷佐原」に水の季節を求めて(その157)
6月17日、その日はJR市川から午前6時半の成田空港行の快速線に乗って、成田駅で銚子行きに乗り換えて、佐原駅を目指した。...
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6月17日、その日はJR市川から午前6時半の成田空港行の快速線に乗って、成田駅で銚子行きに乗り換えて、佐原駅を目指した。
佐原駅には、8時少し過ぎた頃着いたが、構内にはバスの姿が無く、タクシーに乗った。
ほんの15分ほど乗ると利根川を渡り「水郷佐原あやめパーク」に着いた。
園内に入ると、早速「菖蒲の花」の鮮やかさが目に入ってきた。
ふと右手を見ると、川のような大きな池があり、そこに舟が浮かび、女船頭さんが竹ざおで漕いでいた。
その時間には、舟の客はほとんどおらず、閑散としていた。私はその舟に乗り、菖蒲の花と蓮の葉が広がるその川を遊覧した。
船頭さんは、「蓮と睡蓮」の花の違いなど、盛んに説明してくれた。
その睡蓮の美しいピンクの花を横目で見ながら、どんよりとした空の下、華麗に咲き乱れる紫の菖蒲の花の優雅さを暫し堪能した。
舟から降りると、その菖蒲の花の園をスマホで撮りまくり、ふと見えた「十二橋めぐり」と書いてある看板に目を止めた。
昨年は、「潮来」で船に乗り、その一帯を楽しんだ思い出がふと蘇り、早速その船に乗り込んだ。
初老の船頭は、利根川から細い川に入り、辺りのことについて次のように説明をした。
昔は、各家に小さな細い橋が掛けられ、そこが生活道となっていたと張りのある声で、話してくれた。いつしか船のモーターは止まり、竹竿一本で船頭さんが漕ぎ始めた。
その細い川の向うから、同じような大きさの船がすれ違った。
川の両側には、団子などを売り子が、声をかけて盛んに売り込んでいた。今ではその一か所だけとなっていたが、過去には鈴なりに商店が並んでいたと懐かしそうに船頭が説明した。
コンクリートで作られている、川の壁に船がぶつかる様にして、船はすれ違い、暫らく船は走ったが、水門まで来ると、船頭が船の横の細い足場を器用に後ろから前にと「つっつ」と渡り、進路が逆に変わった。
川に架かった橋は、「面影橋」だとか「子育て橋」などと一本一本名前が付けられ、住民の思いが感じられた。
川の両サイドには、紫陽花が綺麗に咲き誇り、情緒を盛り上げてくれた。
あやめパークに帰ってくると、先ほどの川には4隻の舟が浮かび、女船頭さんが佐原音頭を吟じていた。
その頃、他の舟の上では、男衆が大きな太鼓に撥をあてていた。
そのお囃子を聞きながら、私は佐原の駅へと向かい、11時11分の千葉行きの電車で帰路に就いた。まだ肌寒く雲の厚い日であった。
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北松戸の本土寺に季節の花、「紫陽花」と「花菖蒲」をもとめて(その156)
6月10日、その日の朝、8時半頃JR市川の駅から西船橋を経由し、武蔵野線の新松戸行き、常磐線(実際には千代田線)に乗り換え、北小金駅で下車し、今年も本土寺に「紫陽花」を鑑賞しに行った。...
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6月10日、その日の朝、8時半頃JR市川の駅から西船橋を経由し、武蔵野線の新松戸行き、常磐線(実際には千代田線)に乗り換え、北小金駅で下車し、今年も本土寺に「紫陽花」を鑑賞しに行った。
その日は朝から、今にも雨の雫が降りてきそうな空模様であったので、携帯用の薄いコートを所持した。
北小金駅から、10分ほど木立の参道を歩くと、その山門が見えてきた。参道の両脇には、紫陽花の花がずっと続いていた。
広い境内に入ると、紫、白、ピンクの紫陽花がいたるところに咲き乱れていた。
昨年の経験を基にして、今回は出口からその花園の中に入っていった。
今にも、大粒な雨が降りてきそうな鉛色の空の下に咲く、紫陽花は、もう一つの華やかさを持っているように感じた。
しかも、周辺の木立もその華やかさを上手く引き立てているようにも見えた。
朝の9時ごろと言うのに、もう既に多くの鑑賞客が集まり、思い思いにカメラやスマホを向けていた。
人々は、その色の見事さや、美しさなど、それぞれのうんちくを語り合いながら、楽しんでいた。
定番の紫陽花の他に、額アジサイや色とりどりの花が広がり、梅雨空の中で、華やかさを独り占めしているようであった。
少し奥に入ると、この季節のもう一つの主役である、花菖蒲が見えた。
この季節の花の色には、共通点がある。「紫」と「白」それに「赤紫」である。
季節と色素の関係には、何か強いものがあるのだと、再認識させられた。
それにしても、雨の香りの強い、この季節に、紫陽花そして菖蒲の花は、なんと日本的な色彩を演出してくれているのだろうかと、うれしくなってしまった。
そんなことを感じながら、その美しさをスマホの中に、どんどんと撮りだめていった。
最近は、一枚の写真もそうだが、全体の美しさを表現するのに、動画の機能を使うことが多くなった。全体のボリュウム感を表現するには、正に打ってつけであると感じている。
そんなことを思いながら、歩いていると、小粒な雫が頬にあたり始めた。早速携帯用の雨具をとりだし、頭からかぶった。
山門の出口から、参道を歩いていると、雨足は少し強くなり、雨具の効果を感じ始めた。
時計を見ると、10時10分を指していた。その日はそのまま来た道中を引きっ返し、家路へと向かった。
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