温かな陽気に誘われて新宿御苑に「梅の花」を探しに行った(その190)
2月3日、その日朝9時ごろ、JR市川駅から総武緩行線に乗って千駄ヶ谷の新宿御苑に向かった。...
全部読む
2月3日、その日朝9時ごろ、JR市川駅から総武緩行線に乗って千駄ヶ谷の新宿御苑に向かった。
天気予報通り、空は晴れて初春のような温かさだった。
40分ほどで、千駄ヶ谷門から新宿御苑の中に入り、旧御涼亭に向かい、そこから拡がる池を眺めた。
少し歩くと、池に氷が張っている光景が目に入ってきた。平年より気温が高いと言っても「まだ、冬なんだ」と感じた。
この季節の花は、なんといっても「梅の花」である。
少し歩くと、その花は咲いていた。まだ一角で、やっと見つけたという状態であった。
三脚を立てて、4Kビデオカメラで、その花をじっと撮影した。
紅い梅の花、即ち紅梅であったが、その花びらをミツバチが盛んに蜜を吸おうとチャレンジしていた。
少し、歩くと「白梅」を見つけた。
この公園では「白梅」よりも「紅梅」の方が、目についた。
更に少し歩くと、水仙の花が咲いていた。結構な広さを占有していた。
人だかりがしているところには、大抵なにがしかの「花」が咲いていた。
特に、梅や寒桜の咲いているところには、多くの人が寄ってきて、盛んにスマホやカメラでその美しさを撮っていた。
そういった人々の中には、結構外国人が多く混ざっていた。
しかも、複数人でグループ化していた。
広い新宿御苑でも、この時期花が咲いている場所はそう多くはなさそうであった。
気が付いてみると「温室」の辺りにまで、来てしまっていた。
この園の特徴の一つは、巨木である。
樹齢数百年と思われる大木も目につく。
休憩所の呼び込みが上手く、そこで、つい「甘酒」を頼んでしまった。
例年よりも暖かいと言っても、まだまだ冬の中、暖かいそれは、体に心地よい飲み物であった。
親切なその呼び込みから、見どころなどを聞き、暫らく散策を続け、千駄ヶ谷門に向かって帰路に就いた。
ガラッとした電車の中で、撮影したビデオ映像を再生し、発色の良い「赤い花びら」に感動しながら、市川駅へと向かった。
閉じる
今年も凍えながら「白鳥の郷」へ(その189)
1月27日その日の朝、8時半ごろのJR総武緩行線に乗って、西船橋へ行った。...
全部読む
1月27日その日の朝、8時半ごろのJR総武緩行線に乗って、西船橋へ行った。
そこから、武蔵野線に乗り換え、東松戸まで行き、今度は北総線に乗り換え、印旛日本医大駅で降車した。
驚いたのは、その間、乗り継ぎがうまくゆき、たった30分の所要時間であった。
昨年の経験もあり、千葉ニュータウン駅で、予めタクシーを呼んでおいたので、印旛日本医大駅に着くと、直ぐに「白鳥の郷」に行くことができた。
もっとも近い鉄道の駅は、JR成田線の小林という駅であるが、電車の本数などの関係から、このルートを選んだ。
田圃の中を、車は曲がりくねりながら走り、しばらくして30台ほどの車が連なっている場所に到着した。
そこで降りて、細い道を歩くと、「クック」という白鳥の鳴き声が聞こえてきた。
白いテントが張ってあり、その辺りに人影が作られていた。
白鳥は、朝方飛び立ち、午後3時ごろに帰ってくると、ツイッターなどに書かれていたので、9時を過ぎたその頃は、どんな様子になっているか、内心心配だったが、昨年通り沢山の白鳥が群れを成していた。
何のへんてつもない、水が張ってあるだけの田圃に、なぜこれだけの数の「白鳥」が群れているのか、疑問であったが、漏れ聞こえてくる話では、「白鳥の餌付け」と「底の浅い貯水」がどうも秘訣であるようだった。
それにしても、その日は真っ青に晴れた青空へ、白鳥がなかなか飛び立とうとしなかった。
折角の青空に白い羽を羽ばたかせてくれなくては、絵にはならない。
率直に言って、湖で餌をついばんでる白鳥よりも、そこから飛び立ち、青空を舞う姿の方が、優雅な感じがする。
それでも、何羽かは、首を突き出して、空に飛んで行った。
また、空から滑空して、湖に着水するものもいた。
それにしても、今年は一緒に餌をついばんでいる、鴨の数が激変していた。
数えるほどしか見当たらなかった。
これも漏れ聞こえてくる、地元の人たちの声であったが、「鴨に餌をとられてしまうので、餌を巻く時間を少し遅らせた」のだそうだ。
なるほど、いろいろと工夫して、経済的効率を図っているのだなと内心思った。
この白鳥の湖は不思議な感じを呼び起こさせる。
たまに空を見上げても、まず白鳥が飛んでる姿を見たことがない。
なのに、この郷では、こんなにも多くの白鳥が集まっている。
たった2つのこと、即ち、「餌付け」と「浅い湖」だけでこんな奇跡が起こるのだろうか。大体この地が冬の白鳥のたまり場としてどうして選ばれたのか、そんなことを考えながら、その日の帰路に就いていた。
市川駅に着いたのは、11時頃であった。北風の冷たい冬の午前中であった。
閉じる
混雑する上野公園の東照宮ぼたん苑を行く(その188)
1月20日、その日の11時頃、JR山の手線の上野駅を降りた。...
全部読む
1月20日、その日の11時頃、JR山の手線の上野駅を降りた。
上野公園出口の改札は列が出来るほど、混雑していた。
駅前から東京文化会館辺りまでは、文字通り、人、人、人の状態であった。
動物園前の交番辺りまで、反対側から歩いてくる人々と交差し、歩き難さは倍加していた。
空は晴れ、素手は少し寒さを感じた。
上野東照宮への道を選んで、歩を進めると、直ぐにぼたん苑の入り口に差し掛かった。
「ぼたん綺麗に咲いています」との黒板につられて、中に入ってみると、麦わらで作られた囲いにしっかり覆われた、色鮮やかな牡丹の花が出迎えてくれた。
鮮やかな白、艶やかな紫、色っぽいピンク、透明感ある黄色の牡丹。すべての花が良く手入れされていた。
当然のごとく、その花々の前には、スマホやミラーレスカメラの焦点が狙っていた。
最初は、動画でその光景を一舐めし、戻りながらスマホで写真を一枚一枚撮って歩いた。
ころっとした大きな牡丹の花は、大胆にも見えるし、優雅にも見えた。
周りの知識豊富な方々のささやくような説明が、耳に入ってくると、各牡丹の成り立ちも分かり、「なるほど」とうなづいてしまうものであった。
牡丹が咲く季節は、この冬の中でも、2~3回あるようで、これから咲き誇る牡丹がまだ蕾のものもあった。
徳川家康公と牡丹の組み合わせは、いかにもぴったりくると内心感じた。
その「ぼたん苑」を出ると、金ぴかの東照宮の門が目に入ってきた。
後ろを向くと、五重塔がそびえ、その隣には赤い楓のような木が寄り添って、そのコンビネーションが見事なものだった。
更に目線には、ずらっと並んで灯篭が立っていた。足元には夜のライトアップに用いるものと見られる四角い提灯灯篭が並んでいた。
雑踏の中、その日は、「大胆な王の花」のイメージを抱いて、再び上野駅から帰路に就いた。
閉じる
「隅田川シーズンズ」内の検索