浜離宮・蝉しぐれに咲く「キバナ秋桜」、そして隅田川を船で浅草まで上る(その217)
8月4日、その日の朝、8時57分発のJR総武線快速線に乗って、新橋駅まで行った。...
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8月4日、その日の朝、8時57分発のJR総武線快速線に乗って、新橋駅まで行った。
そこから地下道を歩いて、浜離宮に入った。
空は晴れて、既に30度を超すカンカン照りであった。
浜離宮に入ると、目の前に「キバナ秋桜」で染まった橙色の花畑が目に入った。
周囲の高層ビルの中にある花園だけれども、浜離宮の一角だけは、見事に自然を残していた。
蝉の声が、激しく鳴き、時折野鳥の声も聞こえていた。
キバナ秋桜の花畑は、真っ盛りの夏から秋への訪れを感じさせ、夏の頂上感さえもあった。
それなりの規模で広がる花畑に、多くの人がその中に没入して行っている様子であった。
橙色と黄色のシンプルな色が広がりを、緑の木陰からじっくりと撮影していると、蝶々や蜂が花弁を渡っているのが分かった。
暫らく、鑑賞とも撮影とも言えない時間が流れ、浜離宮の船着場へと向かった。
そこから、浅草まで観光船に乗ることにした。
その船は、一度、竹芝桟橋に寄り、隅田川を遡り始めた。
レインボーブリッジが近くに見える位置で、船は大きく方向を変えた。
船には、多くの外人観光客が乗り、背の高い外国人は階下の背の低い天井に、大きく首を曲げて乗り込んできた。
「良くぶつからないな」と感心していると、席に座り始め、やっと観光を楽しみ始めた。
(33分55秒)
いくつもの橋の下をくぐり、録音された案内を聞きながら、隅田川を遡っていくと、間もなく浅草に着いた。
船を降りると、また太陽がカッと照り返してきた。
浅草雷門まで歩くと、その雑踏の中、何台もの人力車が通って行った。
都営浅草線の入り口を見つけ、その日の小旅行は午前中に終わった。
麦わら帽子を被った頭はそれほどではなかったが、顔には汗が噴出していた。
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蝉しぐれが聞こえ始めた昭和記念公園・そこには小型のヒマワリが(その216)
7月28日、その日の朝8時半頃、JR市川駅を総武緩行線に乗って、お茶の水駅で中央線青梅特快に乗り換え、西立川駅直結の昭和記念公園まで出かけた。...
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7月28日、その日の朝8時半頃、JR市川駅を総武緩行線に乗って、お茶の水駅で中央線青梅特快に乗り換え、西立川駅直結の昭和記念公園まで出かけた。
出かける時の空模様は、どんよりしていたが、公園に着く頃には、真夏の太陽がのぞいていた。
その公園に入ると、木々の間から蝉しぐれの音が、うるさい程聞こえてきた。
入り口に近いところに、白百合によく似ている、カサブランカの白い花が咲いていた。
その日の公園は、前日順延した、花火大会を催す準備で追われていた。
その中をしばらく歩くと、小型の向日葵が群生している花畑に着いた。
先週行った、佐倉の向日葵と比べると、小粒な向日葵が、しかし行儀良く整列していた。
手前の赤や黄色の野花と強烈な個性の向日葵のコンビネーションが、その花畑を特徴づけていた。
しかも、空が青く、白い雲が浮いていた。
やっと本格的な夏が、やってきたと肌に感じた。
炎天下で、ビデオカメラを回していると、額に汗が滲んできて、帽子を忘れた頭には、容赦なく直射日光がガンガンと当たってきた。
「やっと今年も夏が来たか」と頭の中で呟くと、なぜかその発汗が心地よく感じた。
周りの人々も、久しぶりの「夏」を楽しんでいるように感じた。
その夏の代表的花である、向日葵もドンピシャの存在であった。
夏に咲く花は、そうはなく、この季節の花を探すのは、なかなか大変である。
しかも、今夏は、冷夏で、その花が本当に咲いているかどうか、いつもひやひやものである。
やっと巡り合えた、向日葵と一緒に咲いている草花に感謝をし、汗まみれになりながら、カメラを回した。
小さな子を連れて、カメラマンに写真を撮らせている親子連れがいた。
子供は、その状況を飲み込まず、いやいやをし続けていた。
この炎天下でも、集まってきた人々は、盛んにカメラを手にしていた。
世はまさに、カメラブームである。
暫らく撮影を楽しんだ後、予定の電車に乗れるようやや急ぎ足で、西立川の駅を目指した。
それほど湿度が高くなかったが、それでもTシャツには、汗が滲んでいた。
その日はそのまま、帰途に就いた。
蝉しぐれがうるさい程に聞こえていた。
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つゆ空の「ひまわり」畑・佐倉へ行く(その215)
7月21日、子供たちの夏休みも始まったというのに、今年はまだ梅雨空が続いている。...
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7月21日、子供たちの夏休みも始まったというのに、今年はまだ梅雨空が続いている。
その日の朝9時ごろ、JR市川駅から総武快速線で、船橋駅まで行き、そこから京成線に乗り換えて、「佐倉」駅まで行った。
空は、どんよりと曇っており、「日本の夏」の面影が無く、佐倉のふるさと村に行っても豪快な向日葵が見られるかどうか心もとなかった。
駅からバスに乗り、シンボルであるオランダ風の風車が見える辺りで降りた。
水車の眼下に、一面に真っ黄色の向日葵が咲き誇っている様子を見て、先ずはほっとした。
午前10時ごろの鑑賞客は、それほど混んではいなかった。
それぞれ、カメラやスマホで写真を撮り、歓声を上げていた。
大きな向日葵と自分の顔を対照にして、一枚の絵にしている人々も見受けられた。
かわいい愛犬をその中に入れている人々もいた。
梅雨空の中の向日葵は、なんとはなく不釣り合いのような気がした。
それでも、よく見るとその花弁には、ミツバチが飛び、しっかりと蜜を吸い上げていた。
向日葵が群生している畑の中に、分け入る人々も結構いた。
中には、ギターまで抱えて、向日葵とのツーショットを撮る人もいた。
東南アジアからのレポーターのような2人連れが、その畑の中に入り込み、盛んに解説をしている場面にも巡り合った。
ビデオカメラを回していると、周囲のいろんな声が、マイクに入ってきた。
向日葵畑の向こうには、時折風車の大きな羽が見えていた。
人々の歓声が聞こえてくる畑の中で、ひときわ楽しそうなのが女性の集団であった。
時折、大きな歓声が聞こえてきた。本当に楽しんでいる様子が窺えた。
梅雨空の中、黄色と緑の単調な色の世界が広がり、それが時折風に揺らぎ、首を振った。
そんな場所にどの位いただろうか、時計を見ると、11時半ごろになっていた。
2~3時間に1本のバスに運よく乗れそうだったので、バス乗り場に急ぎ、帰宅の途に就いた。
Tシャツにジーパン姿で、暑くもなく丁度良かった。曇天の中、時折霧雨が降りてきたが、直ぐに止んで、雨合羽を羽織るほどでもなかった。
こんな夏の日の「向日葵」鑑賞も思い出に残るなと思いながら、京成電鉄に乗った。
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