葛西臨海公園に咲く、赤白紫のポピーの鮮やかな色彩(その204)
5月5日、その日の朝9時ごろ、市川駅からJR総武緩行線に乗って、西船橋駅に向かい、そこで武蔵野線に乗り換えて、「葛西臨海公園」まで行った。...
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5月5日、その日の朝9時ごろ、市川駅からJR総武緩行線に乗って、西船橋駅に向かい、そこで武蔵野線に乗り換えて、「葛西臨海公園」まで行った。
駅からは、観覧車を目印に直線的に歩いた。
昨年の同じ頃、この公園で赤白紫のポピー畑を見た時の鮮やかな色彩の印象が、まだ頭に残っていた。
ポピー畑が見えてくると、期待が膨らんでいた。だが期待に反し、昨年の規模からみると、咲いている面積がかなり狭いように感じた。
更に、色彩豊かなポピー畑の真ん中に、ポツンと禿げた草が生えていた。
それでも、三脚を立てて、撮影を敢行した。
その日は、晴天で、空には筋雲が青い空にくっきり浮かんでいる様子であった。
最初は、ファインダーに太陽の光が反射し、上手く被写体を捉えることが出来なかった。
この日のために、用意した、日除けフードを装着しても、状態は変わらなかった。
液晶のファインダーを閉じて、レンズ直接のファインダーを覗いて、しばらく撮影した。
そうすると、ピント合わせのロックが効かなかった。ピントを合わせる為には、合わせたい箇所に液晶ファインダー上で、指を2度タッチをしなければならない。
そうしないとズームアップした時に、対象がボケてしまうことになってしまうことになる。
仕方ないので、もう一度液晶ファインダーを使い、直感をフル活用して、撮影を再開することにした。同時に三脚をしまい、いつもの様にできるだけ滑らかに歩いて全体を映すことにした。
暫らく撮影した後、緑の生い茂る涼やかな林を通り抜け、浜辺に出てみた。
カラフルなテントが所狭しと並んでいた。
見ていると、近頃の簡易テントは、僅か5分ぐらいで、上手く設置できるようになっているようだ。手際の良い光景に感心していると、海の向こうには東京ゲートウェイが見えていた。
気温は、既に30度程度に上がっていた。もう夏の季節が訪れていた。
名物の観覧車に乗ってから帰ろうと思い、もう一度ポピー畑を通り過ぎた。
観覧車から、東京、千葉、湾岸一帯の景色を楽しんだ。
眼下を見ると、東京オリンピックで「カヌーの競技場所」になると思われる会場が、ほぼ出来上がっていた。綺麗なデザインであった。
観覧車からポピー畑を見下ろすと、色鮮やかに見えたので、もう一度ポピー畑を撮影しようという衝動にかられた。
9時半に撮影した頃の印象と較べると、たった2時間しか経っていないのに、驚くことに色彩がかなり強くなっていたように感じた。
「おおう・・・」と思い、もう一度撮影をしてみた。
一通り、撮影をしてから、駅に向かい、その日は帰途に就いた。
着ていた、コートはとうに脱ぎ、Tシャツ姿で電車に乗った。
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朝起きして「茂原の牡丹園」に出かけた(その203)
4月28日、その日の朝、市川駅から8時半の総武快速線「成田空港行」に乗り、千葉まで行き、外房線に乗り換えて、茂原駅まで足を伸ばした。...
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4月28日、その日の朝、市川駅から8時半の総武快速線「成田空港行」に乗り、千葉まで行き、外房線に乗り換えて、茂原駅まで足を伸ばした。
休日の早朝にもかかわらず、その電車は混雑していた。
9時半頃には、駅に着き、そこからタクシーに乗り、「茂原の牡丹園」に向かった。
ひなびた佇まいのその園の入り口を入ると、藁ぶき屋根の古民家と牡丹の花の日傘が目に入ってきた。
牡丹の花は、直射日光に弱く、早朝を過ぎると、しぼんでしまう様だ。
その為、大型の牡丹の花には、一つ一つ日傘がかけられていた。
ぼたん苑には、つきものの風景のようだ。
小さな丘を登って、裏山に入ると、この季節には似合わない綺麗な紅葉の木が出迎えてくれた。
赤、紫、ピンク、白と色とりどりの牡丹の花が咲き誇り、優雅な雰囲気と、日傘がどうしても目立っていた。
歩を止めて、ビデオカメラを回してみると、牡丹の花からミツバチが蜜を吸っている光景が印象的であった。
ほとんど、どの花芯にも、蜂が羽を立てて、盛んにアタックしていた。
少し、見ごろよりも早かったのか、まだ蕾の牡丹も散見された。
10時前だというのに、花がしぼんでいるものもあった。
土の様子を見ると、昨夜に雨が降ったのかも知れないと感じた。
しぼんだ花の理由は、いまいちはっきりとは分からなかったが、今盛りの牡丹の花に向けて、レンズを向け、花の優雅さを堪能することにした。
それほどの人込みではなかったので、三脚を立てて、その優雅をしっかりカメラに収めようとした。
暫らく撮影してから、もう一度、表の庭に戻ると、太鼓祭りの準備をした大勢の町人とすれ違った。
11時ごろから、その祭りは、始まるようであった。
帰りの電車の予定もあったので、その日はその位で帰路に就くことにした。
暑くも寒くもなく、どこまでも青空が広がっていた。
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「つつじ」に魅せられて、根津神社から六義園まで(その202)
4月21日、その日の朝9時半頃、市川駅からJR総武緩行線に乗って、お茶の水駅まで行き、そこで東京メトロ千代田線に乗り換え、2つ先の根津駅で降りた。...
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4月21日、その日の朝9時半頃、市川駅からJR総武緩行線に乗って、お茶の水駅まで行き、そこで東京メトロ千代田線に乗り換え、2つ先の根津駅で降りた。
根津駅のホームは変わっており、下りが地下2階で、上りが地下1階となっていた。
地上に出て、看板に従い5分くらい歩くと、「根津神社」の鳥居が見えてきた。
中に入ると、池があり、その周りに「つつじ」が綺麗に咲いていた。
満開かと思われるその花は、真っ赤に、そして紫に、白にというように高い垣根一杯まで咲き誇っていた。
10時頃であったが、人が多く、なかなかビデオカメラが向けられない状態であった。池の中では錦鯉が悠然と泳いでいた。
入場料を払って、庭の中に入ると、更に人の山が続いた。
つつじの見事さも、さることながら、見学客の人込みも凄いものであった。
高低差を作り、高台まで、見事なつつじの色彩に圧倒されながらカメラを回していると、日本人でも地方からやってきた人々や外国人の賞賛の声があちらこちらから聞こえてきた。
空では雲雀が鳴く声が聞こえ、太陽は時折顔を出していた。
つつじの花は、強い赤色や紫、そして白色等、色彩が豊かで、その色の発散も強いように感じた。
ここ根津のつつじは、相当に交配され、色鮮やかさやその種類が豊富に感じた。
高所から見下ろせば、赤い鳥居の連続性や池や大鳥居がつつじの中に、綺麗にマッピングされ、調和を感じさせた。
その圧倒されるような、しかも日本的な雰囲気も感じさせるつつじの園を満喫し、その社から離れた。
季節の「つつじ」に魅せられて、タクシーを捕まえ、近くにある「六義園」に行くことにした。
その園に入ると、名物の特大の桜の木は既に、青々とした葉っぱの木として迎えてくれた。
池を見ながら、奥に入っていくと、色鮮やかなつつじの花の群生が目に入ってきた。
丘のような形状の高台まで登り、つつじの群生をカメラに収めると、広い池の周辺に植えられた綺麗な緑に染まった木々がまた一段と日本風の美しさを醸し出していた。
この季節の日本庭園の美しさは、桜や紅葉とは違った趣を感じさせてくれた。
心の中で、「むーむ」と呟き、そんな景色に触れている、満足感を充分に味わうことができた。
暫し、つつじに癒されて、駒込口に歩いていると、秋に見た紅葉が青々とした葉を付け、小川の周りに群生し、記憶の中にある紅葉の赤く染まった景色とダブって、美しい情景を混合させた。
その日は、JR駒沢駅から山手線に乗り、そのまま「つつじ」の色香に包まれて帰宅の途に就いた。
暑くも寒くもない、春爛漫の午前中であった。
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