【あの一言】
元村有希子の発言まとめ
敦賀原発2号機・規制委が再稼働“認めず” 岸田政権は再稼働を進めてエネルギーとして原子力を使い続けていこうと決めているので、それに水を差す形になった。この原発が活断層の上にあったというのは運が悪いということではなく、日本という地震の巣の上に立っている原発の宿命。そのことをきちんと踏まえてリスクをちゃんと想像して原子力政策を立てているのかということを問い直している。日本原電という会社は原子力を夢のエネルギーとして使おうとするために作られた各電力会社からの出資会社だが、そういうところに今まで以上に巨額のお金をつぎ込み続けていいのかということも問われている。
2024/07/28 TBSテレビ[サンデーモーニング]
千葉県東方沖でスロースリップ“震度5弱程度の揺れも” スロースリップという現象そのものが最近見つかった現象で、まだ研究途上にある。よく知っている地震というのは急に揺れ動いて津波が起きたり、大きな揺れをもたらすものだが、スロースリップは1年間に10センチとか、数か月に2センチとか、ゆっくりしたすべりなので、体に感じない。その存在が明らかになり観測精度が増していること自体は好材料。それがプレートにどんな影響を及ぼすのかの研究がまだ途上にある。この兆候をどうとらえるかがすごく重要。例えば能登半島の地震の時もスロースリップが起きていることが昨年の段階でわかっていたし、その後に群発地震が起きている中で大きな地震となった。
2024/03/03 TBSテレビ[サンデーモーニング]
<風をよむ>バブル再来? エネルギー産業にしても原発は事故を起こし、太陽電池パネルは中国に持っていかれて日本のモノづくりの力がとても落ちている。さらに基礎研究を担う力も落ちている。担う人々の実体がないのに株価だけ上げられても一般の日本人は困る。30代から下の世代はもう少し堅実な価値観を持っていることが唯一の救い。
2023/06/25 TBSテレビ[サンデーモーニング]
米国・アルテミス計画・打ち上げ・再び延期 半世紀ものブランクがあったので1からやっているような感じなのではないか。今でこそコンピューターが発達して精密な挑戦などができるようになっているが、50年前の有人探査はすごかったと、改めて思う。民間の宇宙旅行会社なども出てきている中で、ここは唯一国家が協力して取り組んでいる宇宙開発である。今、中国やロシアとの対抗色が強まっているが、間違っても月面基地が軍事化するようなことにはなってほしくない。
2022/09/04 TBSテレビ[サンデーモーニング]
ウクライナで原発危機・原発の施設に攻撃が 原発が戦場になるという事態にわれわれは直面している。これは第一次世界大戦でも、第2次世界大戦でも経験したことのないこと。ひとつは直接の砲撃で原子炉が壊れ、爆発してしまうというリスクに加え、電源が断たれることにより冷却機能が失われ、メルトダウンしてしまうリスクが考えられる。もうひとつはヒューマンエラー。サポリージャ原発に閉じ込められているウクライナ人の職員たちは精神的にも追い詰められかなり疲労している。繊細な管理が必要な原発がヒューマンエラーで事故を起こしてしまう可能性もある。一番求められているのはあの一帯を非武装化すること。
2022/09/04 TBSテレビ[サンデーモーニング]
台湾有事でバイデン大統領・防衛関与を明言・中国は反発 日本の外交力がこれから本当に問われる局面となる。安倍元首相が「7兆円近い相当額を積み増すべきで、その財源は国債で賄うべきだ」「日銀は子会社みたいなものだ」などと外野からいろんなことを言っている。そういう浮足立った対応というのをしていると外国から舐められてしまう。ここは岸田首相がリーダーシップを発揮し、安全保障環境を見据えた上で、どこになんのお金を使うのか、防衛力の強化だけで済むのか、外交力できちんとできないのかということを、国会を含めしっかりと腰の据わった議論をするべき。
2022/05/29 TBSテレビ[サンデーモーニング]
<風をよむ>中国・コロナ・ウクライナ 中国は武漢での成功体験にこだわって、武漢の倍の人口である上海でそれ(ゼロコロナ)を適用しようとしたが通用しなかった。武漢の時と異なり、オミクロン株は感染力がとても強く、中国は状況を見誤っている。中国はグローバル化の中で各国がウイズコロナに舵を切っているところはきちっと見ていくべき。
2022/04/24 TBSテレビ[サンデーモーニング]
<風をよむ>揺らぐバイデン政権 米国では次の世代の民主主義を支える国民のリーダーが育っていない。それを国民も望んでいないというのが米国の現状。
2022/04/03 TBSテレビ[サンデーモーニング]
プーチン大統領に情報は?21世紀の情報戦 ウクライナは情報技術を実戦に活用するところがロシアに比べて強い。さらにSNSを使い、国際世論を構築することにも長けている。プーチンは自分が戦っている相手がウクライナではなく世界であるということをどれぐらい理解しているのか。
2022/04/03 TBSテレビ[サンデーモーニング]
ノーベル賞は真鍋淑郎に温暖化・好奇心が原動力 好奇心に基づく研究というのが基礎研究をとても豊かなものにしている。そこから一部は役に立つ技術が巣立っていく。日本はどうしてもすぐに役立つという研究が流行りがち。そこに関しても真鍋氏は流行りの研究が最近の日本には多いと指摘している。もうひとつ、日本は若手を大切にしない、才能を育てないとも言っている。米国に行き、27歳で研究を任され収入も25倍になったと報じられている。真鍋氏は科学者の中から出てきた意見がきちんと政治に反映されるのが米国のいいところだとも言っている。つまり日本ではそれができていない。日本は科学技術立国と言われていて資源がないのでそれを育てると皆が共通して言っている。岸田首相も科学技術立国と言っているがそれは新しい資本主義を作るためのツールであり、成長戦略の道具として位置づけているので真鍋氏の言っている世界とは異なる。
2021/10/10 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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