【あの一言】
日本政治の行方は
中央大学教授・中北浩爾 今、与党は一部の野党の協力を得ないと予算も法律も通らないという状況だが、その一部の野党からしても支持者が納得できないと賛成できないし、今度参議院選挙もあるわけだが、そうした中で痛みを伴うような改革というのは先送りされる傾向が強まる。逆に言うと国民に短期的な受けがいいような政策がどんどん通っていくということになりかねない。その結果として何が起きるかというと、財政規律が緩んでいくということが予想される。
2024/11/03 NHK総合・東京[日曜討論]
東京大学特任教授・白波瀬佐和子 ちょっと話したくないなとか、もしかしたら支持が離れるかもしれないという、まさしく財源の問題、負担の問題。これはやっぱり「何をやりたい」一辺倒で議論が進んできてしまったわけで、それをやるために何が必要なのか、取捨選択を当然しなければならず、その取捨選択のところでやはりちょっとみんな引いてしまって、例えば夫婦別姓の話もお互いに差別化するために出てきてしまったが、これもやっぱり後ろに引いてしまった。そういう意味ではパンドラの蓋はやっぱり開きたくないという意味があるのかもしれない。
2024/11/03 NHK総合・東京[日曜討論]
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