【あの一言】
日銀「金融正常化」の今後・異次元緩和からの教訓
元日本銀行理事・山本謙三 (日本の)国と地方の総債務残高の対GDP比というのは世界1位2位を争う悪さ。国だけの資産と負債を取り出してみても差し引き約700兆円の負債超過がある。一方で日銀が保有する国債は約600兆円近くになっていて、いびつな姿になっている。
2024/11/01 BSテレ東[日経モーニングプラスFT]
元日本銀行理事・山本謙三 日銀が財政ファイナンスをしたくて国債を買ったわけではないのは明らか。当初2年の予定で始めた異次元緩和が10年~11年と続いた結果、財政ファイナンスに近い値になった。黒田総裁下の10年間の日銀の保有国債残高は456兆円増え新規国債発行額の95%に相当する。いわば財政赤字をほぼまる飲みした形になり、財政規律も働きにくくなっている。財政ファイナンスは世界中で禁止されているが、それは多くの国の失敗の経験を通じて得た人類の知恵であり、軽んじてはいけない。
2024/11/01 BSテレ東[日経モーニングプラスFT]
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