【あの一言】
岸田政権が残した課題・財政健全化への道筋は…
BNPパリバ証券・グローバルマーケティング統括本部副会長・中空麻奈(VTR) 財政は使っていいが、どう使うか、あとは予算制約というのが財政にはあるということを日本国のトップは頭に置いていくべきだ。日本国債は格付けが昔はトリプルAだったが、今はシングルAプラスとかになってきていて結構下がっている。下がって何か生活が変わったかと言えば生活への打撃はそんなにない。結局、日本国債を発行してうまく回っていれば誰も文句はつけないが、いざという時にお金を払ってくれなくなったり外国人が日本にお金を出さなくなったら日本が外貨を稼げなくなったとか何か不測の事態が起きた時に急に格付けが下がったりする。トリプルBまで落ちると、資金調達コストが上がり金を借りるために努力しては返す自転車操業に入りやすくなる。それは日本にとって得策ではない。
2024/09/28 BS-TBS[Bizスクエア]
慶應義塾大学総合政策学部教授・白井さゆり 日本の経常収支は黒字であり対外資産も持っているので、今すぐ何か危機が起きることはない。こうした国は日本だけだが、これから高齢化が進んでいくと段々経常収支は減っていく。どこかのタイミングでもっと外国人に国債を買ってもらわない時が来た時に、今の低金利だと買ってくれる人はいないので、そこへの備えが大事。
2024/09/28 BS-TBS[Bizスクエア]
BNPパリバ証券・グローバルマーケティング統括本部副会長・中空麻奈(VTR) トップはいざとなったら債務返済のために徴税をする能力を持つ。そういう人が財政健全化すると、財政再建していくという意思の下、経済政策をとっていると(市場に)伝わる。(トップが財政健全化に)コミットして言っていくことはとても大事。
2024/09/28 BS-TBS[Bizスクエア]
BNPパリバ証券・グローバルマーケティング統括本部副会長・中空麻奈(VTR) 岸田政権でガソリンの話(補助金)とかも、やめた方がいいと何回も申し上げてきたが、なかなかそれができなかった。日本的なやり方で仕方がない面もあったのかもしれない。何でも激変緩和措置にしてしまう。新政権には、そういう問題点を改善していく政権になってもらいたい。
2024/09/28 BS-TBS[Bizスクエア]
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