【あの一言】
<風をよむ>イランと米国
寺島実郎 米国にとってイランというのはトラウマ。1968年に英国がスエズ運河の東側から引き下がってからイランの守護神が米国だった時代があった。パーレビ体制を支えていたのは米国だった。ところが79年にイラン革命が起きてから全てのパラダイムが変わってしまった。その後、中東において米国は失敗の歴史を積み重ねていった。相手が国家であり正規軍と正規軍の戦いでは米国は強いが、ベトナム戦争のような非対称戦争に引きずり込まれていくような場合、米国は弱い。今、また米国のそうした病気が出てきて、非対称戦争に引きずり込まれていきそうになっている。
2024/02/11 TBSテレビ[サンデーモーニング]
|