【あの一言】
ガザ危機・国際社会は・日本は
東京大学先端科学技術研究センター専任講師・小泉悠 (ロシアが優勢になりウクライナが劣勢になれば)力を持った国がやりたい放題にできるという実績をわれわれは1個残してしまうことになる。今回、特にロシアの侵略は核の脅しをあからさまにかけながら攻めていったわけだが、実際米国は直接介入できなかった。これから中国の核戦力が10年間で今の米国・ロシア並みになるとみられている。それは不気味なこと。力の論理が全てではないという実績を今、われわれが作っておかないとそのツケが10年後のわれわれに返ってくることになる。
2023/11/12 NHK総合・東京[日曜討論]
防衛大学校名誉教授・立山良司 11日にアラブ首脳会議とイスラム協力機構の合同首脳会議が行われ、初めてサウジとイランの首脳がリアドで会談をした。従来はイランを孤立化させ(中東の)親米諸国でイランに対抗していくという構図だったが、今後はイランを含めた中東諸国の動きが従来とは変わってきており、米国が中東政策を行うのに苦労する可能性がある。
2023/11/12 NHK総合・東京[日曜討論]
同志社大学准教授・三牧聖子 米国は三正面はとても対処できないということで政権内でも混乱している。今月APECに合わせて米中首脳会談が開催されるが、中東の安定に関しても中国と話し合いがもたれ、イランと中国のパイプを生かし、すこし安定化を図るのではないか。
2023/11/12 NHK総合・東京[日曜討論]
東京大学大学院教授・鈴木一人 イランとサウジアラビアはペルシャ湾岸の安定は米国ではなく、湾岸諸国の協調によって成り立っていくというフレームを作ろうとしている。米国はイランとの関係で、より孤立化していく可能性がある。イランに対して米国が一方的に圧力を加えていく関係というのがこれから難しくなっていく。
2023/11/12 NHK総合・東京[日曜討論]
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