【あの一言】
処理水放出・今後の課題は・福島の復興は
西村康稔経済産業大臣 今月初めにEU、スイス、アイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタインといった国々が輸入規制を撤廃した。その一方で中国、香港、マカオのみが規制撤廃の動きと逆行した動きをしている。即時撤廃を中国に申し入れたところ。G20のエネルギー大臣会合でもこのことについて中国側に強く抗議をしている。科学的根拠に基づいた対応を強く求めたい。
2023/08/27 NHK総合・東京[日曜討論]
NPO法人「福島ダイアログ」理事長・安東量子 風評というだけではなく、福島の漁業の存続そのものがどうなるのかということを心配している。これによって長い間、福島県の漁業というのは他の地域にはないような、なんらかの制約、負担がかかることになる。それによって新規就業する人たちにとって魅力ある職場になるのかということを非常に心配している。風評被害払拭と政府と福島県がしばしば行うキャンペーンは、やり過ぎという声もある。もっと総合的に漁業をどうしていくのかという観点から風評払拭対策を考えるべき。
2023/08/27 NHK総合・東京[日曜討論]
茨城大学大学院・鳥養祐二教授 トリチウムは福島で問題になっているセシウム137の大体1000分の1。体内にあるトリチウムに比べれば放出するトリチウムの濃度は高いが、海にはもともとトリチウムがあり数キロ離れてしまえば多分体内のトリチウム濃度よりも低くなる。
2023/08/27 NHK総合・東京[日曜討論]
西村康稔経済産業大臣 29核種の放射性物質について処理を行い、その数値も基準を下回るものと確認している。これは原子力規制委員会もIAEAも確認している。ALPSでどうしても処理できないのがトリチウムだが、国の基準の40分の1という非常に低い水準にしているし、WHOの飲み水の基準の7分の1ということで非常に低い水準。トリチウムは人体にも自然界にも、もともとあるもので、蓄積されないこともわかっている。東京電力の中でヒラメ、アワビも処理水で養殖しているが、一定水準以上は蓄積されないことが証明されている。
2023/08/27 NHK総合・東京[日曜討論]
茨城大学大学院・鳥養祐二教授 もともとトリチウムは海の中には存在する。その中でこの濃度で放出した場合、海水によって2000倍に希釈されればもともと海にあるトリチウムと区別がつかなくなる。その距離というのは放出口から多分数キロもいかない。そういう意味でこの濃度で出している限りは問題ない。
2023/08/27 NHK総合・東京[日曜討論]
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