【あの一言】
上海協力機構首脳会議・インドの思惑は
防衛大学・伊藤融教授 上海協力機構は今回、インドが正式加盟してから初めての議長国で、当面対面で開催されるものと考えられていた。その潮目が変わってきたのが5月20日で、インド・モディ首相とウクライナ・ゼレンスキー大統領との会談だったのではないか。世界で最も注目されるサミットの場で両者の固い握手や解決へ向けて「できることはなんでもする」とのモディ首相の言葉が報じられた。インドにしてみれば上海協力機構で今、プーチン大統領をニューデリーに呼びゼレンスキー大統領と約束した“解決に向けた道筋”を全く示せないまま、プーチン大統領と握手している姿をゼレンスキー大統領や米国、西側社会に見せるわけにはいかなかった。
2023/07/04 NHK総合・東京[ニュースウォッチ9]
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