【あの一言】
揺らぐ国際秩序・2023・世界は・日本は
立命館大学客員教授・藪中三十二 ウクライナ戦争で明らかになったのは国連の無力化。国連が全然機能していない。国連に代わるものがあるのかといえば、それは容易にはみつけられない。日本としては、今あるものの中でどうやって少しでも国際協調を作り出していけるかということになる。ちょうど今年、日本はG7の議長国であり国連安保理でも非常任理事国になっている。日本的な発想でミドルパワー的にルールを守っていくということを協調してやっていく先頭に立つべき。
2023/01/15 NHK総合・東京[日曜討論]
立命館大学客員教授・藪中三十二 日本には2つの顔がある。一つはG7として民主主義であり人権が大事、表現の自由というのがある。もう一方はアジアの一国であること。例えばASEANでは民主国家は全体の3分の1ぐらいしかない。バイデン政権のいう民主主義対専制主義であまり押し込んでいくと民主国家の方がマイノリティであり、グローバルサウスの国々が中国側に行ってしまう恐れがある。大事なことはむしろ法の支配で、日本はそこを前面に押し出していくべき。
2023/01/15 NHK総合・東京[日曜討論]
|