【あの一言】
<NEWSドリル>冬を前に天然ガス対策は?エネルギー価格高騰の欧州
ニッセイ基礎研究所研究理事・伊藤さゆり ドイツはEUとしての上限設定に反対し、市場価格で買うと言っている。その一方で、国内に対しては28兆円という非常に大規模な国内の電力価格安定化策を行う方針。これに対しドイツほどの経済力がないEUの多くの国が反発し、EU首脳会議ではドイツが批判を浴びる展開となった。今後、ドイツが譲歩しなければならなくなる可能性もある。
2022/10/10 テレビ朝日[大下容子ワイド!スクランブル]
スローニュース・瀬尾傑代表取締役 EU全体では今冬のガスの貯蓄については9割ぐらいが貯蔵できている。この冬、すぐにでもガスがなくなるという切迫した話ではない。ただし、少し先を見てみると今冬はいいが、その先はどうなるという問題はある。やはりどうしても国による格差、EUの南北問題というのが出てきてしまう。ここはドイツのような財政的に余力のある国がEU全体のパッケージ案みたいなもの、EU全体を支えていくような仕組みを構築していくことが重要となる。
2022/10/10 テレビ朝日[大下容子ワイド!スクランブル]
ニッセイ基礎研究所研究理事・伊藤さゆり 天然ガス輸入価格の上限設定についてはEUの中で15か国が設定してほしいとの要望書を出している。それらの国々はいずれも南欧、中東欧の国々で、財政基盤が弱く所得水準が低い国々。フランスもそちら側に立っている。彼らは自国の交渉力が弱く、EU全体として1つの設定をしてくれた方が不当な競争にさらされなくて済むと考えている。
2022/10/10 テレビ朝日[大下容子ワイド!スクランブル]
ジャーナリスト・増田ユリヤ EUというまとまりはいい面もあるが、それぞれの足並みがそろわないという悪い面もある。そのことが今回、エネルギー問題を通じて明らかになった。
2022/10/10 テレビ朝日[大下容子ワイド!スクランブル]
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