【あの一言】
徹底分析・中国・北朝鮮・日本はどう向き合う
前駐米大使・元外務事務次官・杉山晋輔 国連安保理は様々な制裁を(北朝鮮に対して)やってきた。煮詰まった結果が、2014年の安保理決議の3つ。この制裁は今まで手をつけていなかった貿易にも手をつけたもので、北朝鮮の外貨収入約30億ドル弱のうち、26億ドルの外貨収入をカットできるはずだった。それから4~5年経つが、今、北朝鮮はこれだけのミサイルを飛ばし、核実験までやろうとしている。一体どこからこのお金が来ているのか、これまでやってきた経済制裁というのは結局、何だったのかという話になっている。
2022/09/18 NHK総合・東京[日曜討論]
前防衛大学校長・國分良成 中国とロシアの距離感が出てきている。今回のウクライナ戦争で圧倒的な米国の強さというのを背後で見せつけられ、ロシアがこれほど弱いということにも中国は驚いた。中国の中でロシアの位置づけが弱国に変った。ロシアの経済力は中国の8分の1。この国とずっと付き合っていくのかを考えた時にあくまでも中国が関係を持ちたい国は米国しかない。
2022/09/18 NHK総合・東京[日曜討論]
東京大学准教授・佐橋亮 ロシアというのはエネルギー問題では切れないが、中国にとって十分な支援を与えてくれる国ではないし、中国の経済的苦境を克服してくれるような国でもない。今回の中ロ関係は結束を強めるというより、ほころびが出てきたという解釈が多い。中国政府が「大国の責任」と言ったが、これは大国の責任を果たしていないロシアのことを暗に批判している。
2022/09/18 NHK総合・東京[日曜討論]
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