【あの一言】
<特集>猛暑で浮上・新たな中国リスク・対応迫られる日本企業
明星大学教授・細川昌彦 中国は、中国市場を武器にして「この要求を呑まないと中国市場では生き残れない」という脅しを日本企業に繰り返しかけてきた。複合機では10社もの日本企業が中国市場に出ている。その結果、分断されて揺さぶられ、サラミ戦術で次々に様々な要求を突きつけられている。同じようなことは他の業界においても過去やられていた。日本はそこから学習しなければならない。
2022/08/22 BSテレ東[日経ニュースプラス9]
明星大学教授・細川昌彦 今、中国自身は競争力の弱い企業について「ぜひ来てください」と誘致モードをかける。そのうちに中国企業に技術がどんどん移転していき、誘致した中国企業の競争力が強くなっていく。そうなると今度は手の平を返したように排除モードになる。そのいい例が、高性能磁石。この分野は2015年ぐらいまで日本企業の競争力がものすごく強かったが、ある会社が中国で合弁企業を作り、その結果、中国企業が競争力を持ってしまった。今ではその企業はテスラ社に単独で納入する企業にまで成長した。
2022/08/22 BSテレ東[日経ニュースプラス9]
楽天証券経済研究所客員研究員・加藤嘉一 日本の中国への依存の方が中国から日本への依存よりも高まっている。多くの企業にとって生産拠点や販売拠点として中国の代わりがあるのかといえば、それは難しい。オールオアナッスイングで、残るのか撤退するのかという選択ではなくて、サプライチェーンを見直すなどして今の状況の中でリスクをヘッジし収益を最大化しようとやっていくという企業がほとんど。
2022/08/22 BSテレ東[日経ニュースプラス9]
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