【あの一言】
中国経済“失速”の真因は…習近平政権の内情とリスク
多摩大学特別招聘教授・真壁昭夫 複合的に問題が重なって中国経済が大きく減速している。第1に人口14億、15億を抱えてGDPベースで約15兆ドル。この大きな経済がずっと2桁成長するのは理論的に無理がある。どこかでランディングしていかざるを得ないということが兆候として現れてきた。2つ目は不動産バブルが弾けた。これまで高成長を支えてきた一つの要因は不動産だったが、気が付いたら必要な分より遥かに大きな施設をつくってしまった。直近で大きいのはゼロコロナ政策で、ロックダウンが大きな問題となっている。習近平は経済よりも政治、特に今年の秋に共産党大会があって3期目に入れるかどうかの瀬戸際だが、ゼロコロナは社会の活動を抑えてしまうことになり、これをずっと続けていくことはかなり難しい。
2022/07/29 BSフジ[プライムニュース]
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