【あの一言】
日本のLNG事情・代替調達の難しさ・争奪戦も
日本エネルギー経済研究所・小山堅首席研究員 この冬に向けて、日本が必要な量を豪州、米国がすぐに出せるのかというと、なかなかそう簡単にはいかない。豪州は伝統的なLNGの輸出国の代表だが、基本的に長期契約で安定的に売り手と買い手の間が結ばれている。そこに日本がたくさん欲しいと言っても簡単には買えない。一方で、米国は短期的な取引で非常に供給が柔軟だが、今回のロシアの問題で困っているEUが米国からLNGをどんどん買っているため、ここで日本が、欲しいと言えば、競争になって、非常に値段が上がってくる。石油と異なり、LNGは基本的に供給の余力、すぐに生産を増やすということがなかなかできない。LNGには備蓄もあまりなく、備蓄するにもお金がかかる。
2022/07/16 NHK総合・東京[サタデーウオッチ9]
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