【あの一言】
台湾をめぐる米中のせめぎ合い・米国・武器売却から見える思惑
東京大学東洋文化研究所・佐橋亮准教授 そもそも、台湾は地形的に中国大陸から侵攻するのが難しい。そういう意味ではウクライナよりはかなり侵攻は難しく、中国側には相当な覚悟が必要となる。今回、ウクライナに対するロシアの侵攻を見て、短期戦または初動で作戦を展開するのは相当難しいということを中国は学んだ。国際的な反応も激烈であり、制裁も厳しいということを学んだ。台湾統一のハードルは高くなったが、ロシア・プーチン大統領のウクライナ侵攻の決断がいろんな意味で非合理的だったことを考えると、台湾に関しても中国が非合理的な、理屈に合わない決断をする可能性というのも頭に置いておく必要がある。
2022/06/18 NHK総合・東京[サタデーウオッチ9]
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