【あの一言】
分断野党の参院選戦略は
政治ジャーナリスト・田崎史郎 相手の弱点を突くのは政治の常道。岸田首相にとって弱いところは経済。そこでアベノミクスという話を持ちだすとそこまでは国民は付き合えない。そうではなく、経済・物価でこれだけ(国民が)苦しんでいるのに有効な対策が打てていないのではないかという問いかけをしていくべき。野党が共通で言えることはあるはずなのでそれを見出した方がいいが、その前にそもそも立憲民主党、共産党、日本維新の会、国民民主党それぞれが協力しようというところがない。
2022/06/14 BSフジ[プライムニュース]
共同通信社編集委員兼論説委員・久江雅彦 自民党から見れば第一次安倍政権の時に、安倍さんやその周辺が同盟系と総評系の分離作戦をやった。国民民主党が参院選の後に、玉木さんとか古川さんとかが(自民党に)来たところで、1議員に過ぎない。欲しいものは議員ではなく、同盟を分離して連合を割ること。そういう観点で考えると山形の選挙にしても部分にすぎず、ダムの上の表面の話。根っこの部分は野党の中核であったナショナルセンターである連合を割った結果、連立を組んでいる公明党も含めてソワソワし始めたということ。そういう流れの中にあって第一次安倍政権の時から自民党の労政局を中心に水面下でずっと続いてきた話であり、そこにたまたま玉木さんという政治家が乗っただけであり、これは構造的に起きている話。
2022/06/14 BSフジ[プライムニュース]
|