【あの一言】
<風をよむ>中国・コロナ・ウクライナ
ジャーナリスト・青木理 ある意味、権威主義国の方が、特にコロナなどでは民主国家より強引にスピードをもってうまくやれるのではないかと思っている人も多いが、ある種の強権独裁国家が暴走したり、誤った方向に行くと面子や忖度、こびへつらい、イエスマンだったり、独善だったり判断を誤るみたいなところで悲惨な状況になることを上海でのゼロコロナやウクライナの状況を見ていると思ってしまう。
2022/04/24 TBSテレビ[サンデーモーニング]
元村有希子 中国は武漢での成功体験にこだわって、武漢の倍の人口である上海でそれ(ゼロコロナ)を適用しようとしたが通用しなかった。武漢の時と異なり、オミクロン株は感染力がとても強く、中国は状況を見誤っている。中国はグローバル化の中で各国がウイズコロナに舵を切っているところはきちっと見ていくべき。
2022/04/24 TBSテレビ[サンデーモーニング]
寺島実郎 習近平というのはあらゆる意味でプーチンというのをモデルとして動いてきた。例えば「力こそ正義」というような価値観とか、長期政権を目指す手法とか、権威主義、国権主義でウクライナに入り込んでいくような空気感をある意味で共有している。だからこそ我々は香港で苛立ち、台湾を心配している。ただしウクライナの状況が習近平を少し冷静にさせてきている。つまりグローバル経済の中で孤立する怖さをじっと見ている。中国もロシアも冷戦が終わって曲がりなりにもグローバル経済のシステムの中に参入してしまった。このことで中国は経済制裁による金縛りになる恐怖を思い知らされた。
2022/04/24 TBSテレビ[サンデーモーニング]
拓殖大学・富坂聰教授(VTR) NATOの東方拡大というのに対しロシアがものすごく警戒心を持っていたということを中国はよく知っている。真の責任は米国にあるというのが中国の見方。この問題は制裁によって解決には至らないと見ている。ただし、中ロという枠組みで同じ穴のムジナみたいな形で扱われることに対して中国はすごく警戒している。
2022/04/24 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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