【あの一言】
<エコノコンパス>原油1000ドル突破・日本経済“悪い円安”へ
みずほ証券チーフエコノミスト・小林俊介 日銀は為替に対してはほとんど何もできない。利上げしたところでどれぐらい効くかはわからない。そもそも為替を狙って利上げをするのは日銀の職掌ではない。為替の所管というと財務省ということになってくるが、財務省が行う為替介入というのは相手方がある話で、米国がインフレで困っている時にドル安介入というのはなかなか難しい。そうなると結局、財政政策ということになってくる。当面は補助金、減税などをやらざるを得ないが、永続的にやるということにはならないので、本質的な課題解決という意味では再生可能エネルギーへのシフトや、代替の輸入先を見つけていく必要がある。
2022/03/28 BSテレ東[日経モーニングプラスFT]
みずほ証券チーフエコノミスト・小林俊介 これまでと一番異なるのは2010年代中盤に米国が資源の純輸出国になったこと。結果として今般のエネルギー価格の高騰がドル高に作用している一方で円にはマイナスに作用している。足元で起きているのは有事のドル買い、実需の円安になっている。
2022/03/28 BSテレ東[日経モーニングプラスFT]
みずほ証券チーフエコノミスト・小林俊介 2つの大きな要因が重なって円安が加速している。1つは「日米金融政策の違い」。米国・FRBは利上げを始めている。それを今年7回やるかもしれない。さらに量的引き締めということで、保有資産の減額も行う。一方の日銀は緩和継続で、ここが円安・ドル高に効いている。もうひとつが「貿易赤字」で、実需の円売り・ドル買いが起きやすい状況になっている。日本の場合は原油などの資源を外から買っているので、価格が上がれば上がるほど日本の貿易収支は赤字が大きくなる。
2022/03/28 BSテレ東[日経モーニングプラスFT]
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