【あの一言】
<3・11東日本大震災・あの日から11年>デブリを初確認?懸念される“廃炉”
寺島実郎 日本のエネルギー政策はひとことで言うと、曖昧作戦である。再稼働できるものから原発を再稼働し、世界に原子力の技術を輸出している。「日本は(エネルギー政策を)どう考えているのか」というのをIAEAなどから本気でよく聞かれる。今、ウクライナに直面しており、非核に徹した原子力の在り方、技術基盤をどうするのかということを逃げずに、真剣に正面から議論しないといけない局面に日本は来ている。日本のエネルギーは結局、88%を化石燃料に依存するという生活をこの11年の間で選んでしまった。その88%に衝撃を与えているのがウクライナ問題。石炭で3割近く、石油で4割近く、ガスで2割ぐらいというのが今の日本の置かれている状況であるが、エネルギー政策でこの問題を正面から解決する気迫が問われている。
2022/03/13 TBSテレビ[サンデーモーニング]
ジャーナリスト・青木理 デブリの取り出しというのは本当に難題で、今年2号機で試験的に取り出すデブリはわずか数グラムに過ぎない。デブリの総量は880トンもある。仮にロボットアームで1日10キロ取り出しても241年かかる。50キロとしても48年。それをどこに持っていくのかということも含めて、全く先が見えない。
2022/03/13 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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