【あの一言】
米国「地位協定」めぐる攻防・各国の改訂交渉と実情は…
拓殖大学海外事情研究所教授・川上高司 問題の根幹は日本が米国と喧嘩できないというところにある。イタリアは「俺たちはバチカンを持っている。キリスト教の中心地なのだから米国は我々に絶対従う」とまで言っている。要するにイタリアはバチカンに守られているので米国と喧嘩できる。核は落ちない。米軍も喜んでイタリアにいる。ドイツはドイツで歴史的に見るとドイツ人は米国のアングロサクソンの仲間である。ところが日本の場合は、米国と全く何も関係なくアジアの国なので、ASEAN、台湾も韓国とかをもっと引き入れて米国に喧嘩をするぐらいの交渉力を持たないと地位協定は変わらない。中国も力を伸ばしてきているので米国を(日本から)捕まえて絶対に逃がさないようにしないと逃げていく可能性がある。喧嘩外交のバーゲニングチップを日本は持っていない。
2022/01/14 BSフジ[プライムニュース]
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